人気ブログランキング | 話題のタグを見る

サークル閉鎖。
by 鯨
ニーバー、アイヘイトユウ。
あるいはNiebuhr, I HATE YOU. まず添付資料の「猫少年座談会 山本清風×栗山真太朗」という座談会記事を読んで小岩の話や坂の話に「そうなんだ~」と感心していたら、文芸結社猫のなりたちと牟礼鯨と題された章があり、「彼は年齢不詳です。幼くもありおっさんでもある。」「彼は彼の定めた強度を研ぎすますことによりモテたいという信念なんですよねたぶん」や別の章で「僕、牟礼君とたぶん行動原理とか考えていることはほとんど近いんですけれど、アウトプットされることって真逆なんですよ」と鯨について言及してあった。日本語で戦う作家にとって、牟礼鯨あるいは西瓜鯨油社宣言は2010年代には避けて通れない事項ではある。しかしなぜここで?と思い本著『ニーバー、アイヘイトユウ。』を読んでみたら
ニーバー、アイヘイトユウ。_f0208721_19122039.jpg

しかしなぜここで?と思い本著『ニーバー、アイヘイトユウ。』を読んでみたらいきなり
川町にクジラが漂着した。

だよ。文学フリマでクジラがでてきたら即牟礼鯨の隠喩ってことだよ。誰でも使っている猫とか犬とは違うんだよ。この時点で弊社ブログ読んでいる人この本必読だよ、思った。
 この小説、最後までクジラことクジラノドンが川町の空を飛んでいて、古事記めいてというか本地垂迹していて、半分くらい神様で。とりあえず八粕真也はアルコール中毒で、ニーバーはラインホルド・ニーバー(1892-1971)、反ユートピアの神学者で、なんだかよくわからなかった。本を閉じたときに「虚無」という二字熟語が目の前をよぎる。あえてこの本に一言付箋に書いてのこすとしたら川町"奇譚"であきたらなくなって栗山・山本ペアは川町神話をつくっちゃったんだね、ってこと。まさか、リニアモーターカーが開通しそうでしない2013年にこんなに酸化してほとんど発酵しちゃったような神話を読まされるとは思わなかったよ、ニガー。ネイバー、アイヘイトユウ!(Neighbors, I HATE YOU!)
by suikageiju | 2013-11-10 19:29 | 感想
<< この命をくれてやる。 The Black Book >>