カテゴリ:大阪( 12 )
第二回文学フリマ大阪報告
自菟餓野、有聞鹿鳴(『日本書紀』仁徳天皇卅八年)

12日(金)
 金曜日、代々木のカフェ・ロリータで「夜の暦」を終えた。人形写真と膝裏写真の共通項を抱えながら、夜行バスで大阪へ向かった。車内はひどく人の臭いがした。

13日(土)
 翌朝、天王寺動物公園前に降り立った鯨は天王寺駅のツリーカフェで朝食をとった。それから兎我野町にあるホテルに荷物を預けた。そこは犬尾春陽さんに勧められた宿泊地である。仁徳天皇の難波高津宮は今の大阪城のあたり、和泉国から「河内海」へ北に突き出るように伸びた細長い半島の中核「上町台地」の北端にあったとされる。兎我野は難波高津宮の北、崖を下りたところに広がる狩猟のための原野であったのだろう。かつては日本書紀に書かれたように鹿がいたのか。そんな古代の難波へ思いを馳せながら今宮へ向かい午前十時のスパワールドで汗を流した。

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 自由軒で名物カレーを食べた後、昭和町の金魚カフェにて金魚鉢でメロンソーダを啜って情報収集をしていると千日前の丸福珈琲店で「宵の暦」が立つことを思い出した。鯨は御堂筋線でなんば駅へ向かい、歩いて丸福にたどり着いた。店内には誰もいなかったので外で待っていると高村暦女史がやってきた。女史も今朝大阪に着いて昼から青波零也女史と水族館へ行ってきたらしい。店内の突き当りを右に折れた奥、マフィア映画で殺される奴が座っているような席に座り、遅れてきた詩架の容女史と「宵の暦」をした。容女史の発する「知的な大阪弁」に聞き惚れた。
 その後、ホテルにチェックインをし、午後八時過ぎに日本橋の味園ビルにあるデジタルカフェスクリプトにログインした。鯨がその日最初の客だった。そこで第二回文学フリマ大阪前夜祭が開催される。前日に大阪入りした日本人のための集会である。鯨のログイン後すぐ入った真乃晴花さんとそのBL師匠の3人で前夜祭をはじめる。数分して、じゅりいさん、北西彩さんと伊織さんがログイン。20分後に高村暦女史がログイン。21時、同じ建物の赤狼にいた東京の文学フリマ事務局の望月代表を呼びにいった。腸詰を賞味されていた。しばらくして全日本わかば愛好会の森井聖大さんとJ島さんがログイン、そこへ望月代表がログインした。これで10人となった。じゅりいさんと真乃さんがタロット占いをはじめ、望月代表と森井御大が文学フリマのありかたと広告のありかたについて議論をはじめた。森井御大の理想は愛すべきものだけど、実践者望月代表の前では形無しだった。その後、永遠の底五<泉由良>が11人目としてログインした。上住初采配の設営に不安を持っていた鯨は、翌朝のため午後11時に前夜祭を解散した。

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14日(日)
 午前9時からはじまった設営は無事に済みそうだった。搬入された段ボールを仕分けているとき、カタログの入った段ボールを受付に運んだ。「これが文学フリマ大阪のカタログか、どんな表紙だろう」と思いながら運んだ。ブースナンバーを貼り、アンケートを配り終えて受付に戻ったとき、数人の大人たちがカタログを見ていた。戯画化された太陽の塔が笑っていた。ひどい落丁があった。最初の数ページが空白となっていたのだ。西瓜鯨油社のサークル紹介文も載っていなかった。書籍工暦の高村女史が設営に参加していたことを思い出した。鯨は独自の判断で設営の指揮を執る女史の近くに寄った。
「今、カタログのデータを持っていますか」
「なぜですか」
 高村女史は首を傾げた。
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 傀儡舞で始まった第二回文学フリマ大阪が終わった。ひどく疲れたので中百舌鳥を離れ、ホテルに戦利品を預けた。ホテルから歩いて行ける中崎町の珈琲舎・書肆アラビクでその日購入した俳句の本を読む。文学フリマが終わったら落ち着ける場所で、その日購った本を静かに読むことをお勧めする。それは真剣に本を書いている作家たちへ示す敬意のひとつだ。
 電話が架かってきた。飲み会への誘いである。一度は断ったが、断りきれなかった。急いでケーキを頬張り、珈琲を流し込んだ。本を閉じた。
 指定されたHUBなんばダ・オーレ店へ行くと誰もいなかった。ひどいことをされたのだと思った。アスポールドラフトサフォークサイダーの瓶を買い、一人でテーブルに座って飲んだ。コップに入れた分を飲み干してもまだ誰も来ない。瓶を傾けてまたコップを飲み干しても来なかった。あきらめて帰ろうとしたとき、やって来た。ヤツらが!
 鯨が座っていたテーブルに呑気な3人組、秋山真琴<泉由良>高村暦が腰かけた。鯨鳥三日の2Pキャラを思い浮かべれば妥当だ。しばらく飲んでいると上住断靭、猿川西瓜、尾崎、そしてもう一人が来店した。円卓で犯人が数回踊ったら、別の店へ移動した。ここら辺からあまり記憶がない。佐藤現象といえる。どうやら薄荷塔ニッキによればそのよくわからない店で連歌をしていたらしい。
秋の水鎖骨にたまる泉由良(発句)
赤蜻蛉時速五キロの逃避行(<まだ見ぬ友の背を負いて見る>からの)
実らずの栗の花咲く岸辺にて(<童貞野郎の熱き思いを>からの)

 などが鯨の担当だったと記憶している。
 気づいたらなんばの町を歩いていたので御堂筋線で兎我野町へ帰った。胸ポケットにはいつ買ったのか黄色いアメスピとくまもんのライターが入っていた。14日の締めくくりとして、キタでそのアメスピを一本喫んだ。

15日(月)
 兎我野町から中崎町へ行くと喫茶Yは定休日だった。幼い4人姉妹が父親に取り残された喫茶店で朝食を済ませた。天神橋筋六丁目駅から阪急線に乗り終点の京都・河原町近くの築地で一服した。
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 夕方、京都駅から新幹線ひかりの3号車で帰った。もしかしたら同じ新幹線の2号車には犬尾春陽さんが乗っていたかもしれない、と思った。
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by suikageiju | 2014-09-17 21:13 | 大阪 | Trackback(1) | Comments(0)
第二回文学フリマ大阪前夜祭
 前回の第十六回文学フリマ同様、第二回文学フリマ大阪でも西瓜鯨油社は文学フリマ前日に入阪する。
 なので前夜は20時くらいから味園ビル2Fのデジタルカフェにいると思う。
 人が集まれば前夜祭になるだろう。「鯨ナイト」として人口に膾炙していたあのことだ。数人くらいの集まりならば文学を祭る。織田作之助を祭る。

行き暮れてここが思案の善哉かな 作之助

 祭であって会ではない。みんな子供じゃないし大人なので人数の集計もしない。自主的にただ来て、飲んで、話して、飲み代を払って帰るだけだ。それだけでいい。それ以上は不要だろう。何をやっても自由だ。突然句会がはじまるかもしれない。いきなりボードゲームかもしれない。疲れたら眠れ。小うるさい人が集まれば唐突に文芸批評会かもしれないが我慢しろ。参加者次第。

9月13日(土)20時
味園ビル2F デジタルカフェスクリプトにて


 その翌日14日(日)は第二回文学フリマ大阪

前回の様子
大阪文学フリマ前夜祭報告
第十六回文学フリマin大阪を過ぎても [上] [中][下]
大阪文学フリマ外伝ー鯨ナイト前編ー
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by suikageiju | 2014-07-22 23:34 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
第十六回文学フリマin大阪報告
 人が何かや誰かに「気持ち悪さ」を感じるとき、その感情はまだその事象に気づいてもいない段階からそれを知覚しはじめた段階へと一歩前進した、その反動である。やがて気持ち悪さは快感に変わるだろう。第十六回文学フリマin大阪は大盛況のうちに終了し、1600人の来場者を数えたという。数字ではないのならサークルスペースから望むことができた壇上見本誌コーナーの盛況ぶりを描写すればそのことが伝わるのだろうか。「大阪に創作文芸を買う習慣が無い」「大阪の同人誌即売会は午後が伸びない」という迷信は捨て去った方が良いだろう。そして弊社はまた大阪での文学フリマに参加したいと考えている。それがたとえ「西瓜鯨油社」では参加できず例えば「鯨鳥三日」でしか参加できないとしても、夜行バスに乗って牟礼鯨は大阪へ赴き、たくさんの人が抱えてしまった「気持ち悪さ」と出会いたい。
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 前夜は味園ビル2Fのデジタルカフェスクリプトで鯨ナイトを午前1時まで続けていた鯨は5時半に起きて朝風呂に浸り、6時50分から一時間でブログを書き終えてから御堂筋線なんば駅よりなかもず駅に向かった。改札を出て2番出口へ向かうとm2さんが神戸屋のパンを頬張りながら会場に向かうのと出くわす。2人で並んで中百舌鳥の街を歩き、午前9時前に会場につくとちょうど設営がはじまったところで、鯨はm2さんに軍手をもらって設営に参加した。入口側が会場付属の合板材むき出しの汚い机で、奥側が業者搬入のピカピカの机で、もし入口側に座ったサークルが初心者で敷き布を用意していなかったら可哀想だなと思った。また、外周と数列だけ会場付属の固定椅子で、その他はパイプ椅子となっていたのも気になった。まさか机や椅子ごときで「僕のサークルだけ扱いがひどい。これは文フリ当局の陰謀だ」など不満を述べる人はいないだろうし、運営の金銭的な事情もあるのだろうけれど、全体に統一感を求めやすい病質な鯨は唇を噛みしめて耐えている他なかった。
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 設営後、全サークル一番乗りで入場証をカタログに変えた鯨はポプルスさんが手渡ししてくれた段ボールをこじあけて、初めて新刊『オルカ』と対面した。ノンブルがちゃんと打たれていて安心する。設営に追われていると午前11時になり文学フリマ開場となった。一般入場者数が列を為していること、最初の30分でいきなり10冊売れたことに驚く。今回は高村暦との鯨暦譜企画もあり新刊『オルカ』の購入希望者に「実はこの白い本、高村暦という女の子が書いたもので内容は『オルカ』とまったく関わりがないんですけれど、この本も同時に購入されると合わせてナント1000円。それに特典としてその女の子が書いた『****』という話も読めるんですよ」と勧めると9割の方が鯨暦譜っていった。また、午後3時過ぎにも通路に人が流れ見本誌コーナーにも人が残っているくらい、来客がひっきりなしだったので鯨はほとんど出歩けなかったけれど朝戸紺さんや水城麻衣さんや夛田葛さんや井ノ上岬さんや分離派の久保田輝くんなど関西在住の方とも話せたし、篤里ちゃんをはじめ多くの美女が弊社の本を購入していってくれた。第十五回文学フリマで刷った『南武枝線』は完売し、『コルキータ』第四版も手持ち分は2冊になり、鯨は充実した5時間を過ごせた。彼ら彼女らとその他の名も知らぬ彼ら彼女らにも感謝をささげ、そしてこんな素晴らしいイベントを運営してくれたスタッフの方を褒め称えたい。そして望月代表の閉幕のアジテーションに感涙した。
 文フリ後は懇親会を待ってもいられず、屋代秀樹さん、山本清風、栗山真太朗ともう1名、渋澤怜、吉永動機、そして神戸在住の碧眼女子・篤里ちゃんの8人で中百舌鳥のデニーズに入った。歓談ののち、篤里ちゃんは飛び立ち、その代わりにと言っては何だけれど高村暦が鯨暦譜の後始末のために合流し、兎角毒苺團の3人もやってきて中百舌鳥の夜は更けていく。最後に残ったのは兎角毒苺團の3人と鯨だった。
 午後7時過ぎに会計を済ませ、地下鉄を乗り継いで長堀橋駅へ移動。駅近くの大阪南郵便局ゆうゆう窓口で伊織さんと超文学フリマへの搬入物を午後8時過ぎに発送した。それから難波の高島屋8階さんぽで望月兄弟、大阪事務局代表、安倉儀たたたさん、鈴木真吾さん、クロフネ3世とあと1名と合流する。望月さんから「そうさく畑はlegacyなイベント」などの言葉も出て来て、あの生放送への思いも聴けた。そしてイベント運営の裏話も聴けてこの人がいるからこそ文学フリマが続いてこれたんだなと実感できた。それから望月兄のバスの時間まで飲み続ける。午後10時40分ごろに高島屋を出て宿泊地へ向かう人、バスターミナルへ向かう人と別れて味園ビルの夕顔楼へ移動する。そこで安倉儀たたたさんがNETOKARUの記事にこめた思いや文学フリマの各サークルへ向けた熱い思いを聴けた。うん、がんばるよ鯨は。
 そして望月代表が地平線に沈む午前1時、それぞれの思いを抱いて伊織、大阪事務局代表、望月代表、安倉儀たたたさん、そして鯨は難波の街に溶けていった。
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by suikageiju | 2013-04-15 10:13 | 大阪 | Trackback(2) | Comments(0)
大阪文学フリマ前夜祭報告
 4月13日(土)20時前、大阪ぼてぢゅう本店で腹ごしらえをした佐藤山本清風渋澤怜、牟礼鯨の4人は徒歩で味園ビル2Fにあるデジタルカフェスクリプトに向かった。味園ビル侵入後、2Fの深夜営業飲食店群を廻ったあとデジタルカフェ店内に入ると雪ヲさん以外の姿はなく、4人は靴を脱いで方形の卓を囲んで飲み始めた。ぽつりと佐藤さんが「このまま寛いで終わればいいなあ」とおっしゃるくらい4人は都市間移動に疲れていて、そしてデジタルカフェは寛げて、居心地がよかった。なにしろ第十六回文学フリマこと大阪文学フリマの前夜である。明日まで体力を温存しておきたい、そんな目論見があったことは否定できない。そして鯨は夜行バスで移動したため2時間も寝ていない。眠い。
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 その後、才能が服を着て歩いているので文芸結社猫の表紙を多数手がける西本愛さんが加わり、鯨に黒い手紙を渡しに来た高村暦はすぐに帰ったけれど、漸次鈴木真吾さん、クロフネ3世さんが参加して7人というマジカルナンバー7±2ギリギリの人数になった。その後、数分だけ顔を見せられた望月文学フリマ事務局代表が残していったのは上住断靭文学フリマ大阪事務局代表、東京の文学フリマスタッフの方2名と寄政さんであった。このときの参加者は11名に達し、マジカルナンバーをはるかに超えてしまったため、数えるのをやめた。
 最早お互いが誰が誰だか分からないので自己紹介をしたあとに良くも悪くも頃合いよく入場したのは西成警察署の前に出張所を構えた森井御大率いる何故?の方2名であった。総勢14名であり、鯨がどうにかできる人数を超えていたので、そのうち考えるのをやめた。ただ大分県から来訪した森井御大は鯨が考えるのをやめさせてくれるはずもなく、さっそく小柳日向問題に触れて鯨は彼女に対してやりすぎてしまったことを反省する次第となる。福岡ポエイチでは彼女に謝罪しなければならぬだろう。
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 その後、分離派文芸組合さんが赤福を片手に来訪され、読んでいないのに付箋だらけの『南武枝線』と西瓜鯨油社宣言について滔々と語ったあと鯨、清風、鈴木の3名を千坂恭二氏が参加している同じ味園ビル2Fの「政治と芸術」のトークイベントに引き込んだ。このタイミングで佐藤、渋澤、西本は味園ビルを後にする。一方トークイベントに加わる破目になった3人はコーヒーを片手に大阪と他の都市との地理的・社会的な構造の違いと芸術についてトークした。清風さんが飛田新地の話題を出すとワッと盛り上がる、着地点の見えないトークイベントだった。絶滅危惧種の極左活動家は人間国宝になるのかもしれない。
 デジタルカフェに戻ってから森井御大は非公式ガイドブックなど昨今の創作文芸事情に触れ「最近の鯨はぶれすぎ、ゆらぎすぎ。創作文芸を率いることができるのは牟礼鯨しかいない。だから、牟礼鯨を名乗った以上もう後戻りはできない」ということをおっしゃられていて、鯨は正座して聞く他なかった。話題が可能性の文学についてへ移行していくなか、東京・姫路を経由して入阪した伊織さんが日付が変わったか変わらないか定かではない時刻に卒塔婆を片手にログイン。清風さんがその巨乳に見入っているのを鯨は見逃さなかった。
 震度6弱の地震が起こった4月13日が終わり、いつの間にか清風と森井御大とJASONさんと伊織さんとラガーマンさんだけとなったデジタルカフェ、鯨はふらりと立ち上がり雪ヲさんに自分の飲み代2100円を支払い、その場を立ち去った。確かにその瞬間4月14日午後1時5分に“鯨ナイト”は終わったのかもしれない。でも大阪文学フリマ前夜祭はまだまだ続いていたと聴く。無論、最初からそれは“鯨ナイト”なんかではなく、文学フリマ前夜祭であって、参加した各人が主役であったのだ。言うまでもなく。
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by suikageiju | 2013-04-14 07:50 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
第十六回文学フリマ前夜祭
 大阪文学フリマの前夜に集まろうと文学フリマ前日に大阪で文学的存在と会うにはという記事を書いたところ

 という嬉しい反応があった。御大それって「鯨ナイト」に参加したいってことじゃないですか? というツッコミは無しにして「『非公式ガイドブック』なんてくだらないことをどういう了見でやっているのか」という命題についても4月13日(土)20時より味園ビル2Fで徹底的に話したいと思っている。鯨も当初非公式ガイドブックはくだらないと思っていた。だからこそ鯨は非公式ガイドブックに責任編集者として加わる選択肢を採った。それぞれがこの企画について思うところや怨み節があるだろう。だから鯨は君の「理屈」を聴きたい。

 気骨のある人はぜひそれぞれの「武器」を持参の上で来て欲しい。鯨は自分を怨んでいる人間、嫌っている人間と話すのがとても好きなのだ。なぜなら鯨を怨んでいる、嫌っているということはその人のなかに鯨と同じ部分があるから。その人がその人自身の内なる「鯨」とどう向き合っているか、それを知りたく思っている。また、鯨のことを好ましいと思っている人間と話すのも勿論好きだ。その人は鯨にないものを持っているから。

 それだけではない、第十六回文学フリマ前夜には同じフロアの秘密倶楽部にて猟奇的な人々の魔宴が催されると聴く。どうやら13日の夜、味園ビル2Fは文学フリマ界隈の人で溢れることになるだろう。

 あと、4月15日(月)に有給休暇を取りました。
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by suikageiju | 2013-04-01 22:45 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
文学フリマ前日に大阪で文学的存在と会うには
 何者でもない者に皆なりたがっているのに、どうしてか結局誰もが何者かになってしまう。普通であり続けようとして、結局誰もが普通の列から転がり落ちる。誰のものでも無い本を売ろうとして、結局自分の本を売ってしまう。そういう失敗した人たちの列伝をひとつひとつ細やかに書き留めていきたいと思う。

「会う」ということの難しさ
 「会う」という動詞は難しい。例えば国際補助語エスペラントで「会う」という意味の動詞「renkonti」は他動詞であり、出会う片一方の目線でしかその出会いを語れない。もし「私たちは会った」と双方向的なら自動詞「renkontiĝi」を使う必要がある。またフランス語で「会う」という意味の他動詞「rencontrer」を一人称複数を主語にして使うときは、Nous nous rencontrons. と代名動詞の相互的用法を使わなくてはならない。他動詞も自動詞も一緒くたにして分けない日本語母語話者はこれらの言語を使うとき語りの目線はどうなっているのか、ちょっと脳髄をひとひねりする。
 日本語の場合、誰の目線から見てその出会いを描写しているのかという考えよりも、その出会いが自分にどのような感情を抱かせるかによって「会う」という動詞を使い分けている。たとえば「逢う」は胸がときめき、「遭う」は嫌な思いが残り、「遇う」はまったく予期せず眉をしかめ、「邂う」や「逅う」はまったく白地で予期もしていなかったという感情がこめられている。すべて「会う」で事足りるけれど会合、遭遇、邂逅で使い分ければ短い言葉で読み手が創作できる。
 きっとあなたの文学的存在との出会いはいつのまにか「遭遇」へと変わっているだろう。

第十六回文学フリマin大阪に前のりする人がいる
 「文学」という形骸化して実体の薄いジャンルにあって、それを高尚な芸術であると誇ったり、はたまた低俗なキャラクター小説として貶めたりする人は苦手かな? 生活者の目線から日本語の可能性、日本における実生活の可能性を試す仕事に携わる作家たちのイベント「文学フリマ」が2013年4月14日日曜日に堺市産業振興センター(大阪府堺市北区中百舌鳥)で開催される。俗に云う第十六回文学フリマ、大阪文学フリマである。実はその前日13日(土)早朝に牟礼鯨は大阪入りする予定だ。

4月13日(土)20時
味園ビル2F デジタルカフェスクリプトにて



きっかけはなんとなくそういうものがあるといいとおもったから
 なんとなく文学フリマ前夜に誰かと飲んで語り合えたら良いねと思ったのは、今年の正月まさに大阪のデジタルカフェで飲んでいたときで、しかも場所取りと云えば雪ヲさんに
「実は4月14日に大阪で文学フリマってイベントがありましてね」
「はい」
「その前日にここで仲間と集まっていいすか」
「いいですよ。何人くらいですか?」
「1~10人くらいかな」
「ぜんぜん大丈夫ですよ」
 と口頭でやりとりしただけだ。ひどく不整備である。ただここは充電器があれば携帯端末を充電できるし、wifiもある。それに4月13日の夜には味園ビル内とその周辺に多くの文学フリマ関係者が散開しているはずだから。

客体でしかない神々の踊る楽園
 文学フリマ前夜に集まりたい人が集まる日時と場所は決めた。ただ、そこで何をするのかは決めていないし特に何をするつもりもない。鯨は鯨でいつもの鯨の大阪滞在をなぞるだけで、ただ宥和主義者らしくそこで誰かと話したり議論したり誰かを論駁したりしたいと思っているだけだ。だからそこに集まって知らない人同士で話しても良いし、秋山真琴がボドゲを提案するかもしれないし、森井御大が何の前触れもなく全裸になるかもしれないし、飲んでいる途中で誰かと誰かが「ちょっと出かけてくる」と言ったきりしばらく帰ってこないことがあるかもしれないし、酔った佐藤さんが大暴れするかもしれないし、何か突拍子もないハプニングが起こるかもしれない。それに全然鯨と面識がなくても、あるいは面識の無い方こそ来てくれればと思う。鯨は通天閣のようなもので、主役でも主人でも何でもない、そこは客体でしかない神々の踊る楽園だ。文学フリマ前夜に集まりたいと思った人がその場を利用してくれれば幸いだ。そして文学フリマに参加しない人でも。ちなみに終わりの時間は未定。帰りたいときに帰れば良い。畢竟いつか皆死んでしまうのだから。

第十六回文学フリマ前夜祭


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by suikageiju | 2013-03-27 23:22 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
動物園前(新今宮)は投宿地として最適か?
 弊社ブログ記事「第十六回文学フリマin大阪」会場踏査において「総合すると投宿に最適なのは地下鉄も南海高野線も通る動物園前(新今宮)近辺となるだろう」と書いた。


 すると女性の創作文芸結社の方2名から指摘を受けた。
動物園前近辺は非常に治安が悪く女性の一人歩きは論外(男性女性に関わらず宿泊も勿論)と大阪人でも云われます。by泉由良さん


 鯨は「日本のどこであろうと、時刻を問わず、女性の一人歩きは危険をともなう」と考えているし、「女性は歩く性的危険体」とも考えている。その考えからすると女性が存在するところが即ち移動危険地帯なのであって、固定された地域・場所が特に危険ということではない。
 上記のお二方の指摘はご尤もなのだけれど、いずれも「云われます」「言われました」といった伝聞、卑俗に云えば噂話程度の情報でしかない。もちろんそのような噂が立つくらい、大阪市西成区北東部、動物園前から今池、萩ノ茶屋にかけての釜ヶ崎地区は日本のなかでも混沌とした特殊な「場」であるのは確かだろう。むかし女子大生3人組がV系バンドの地方公演に駆けつけるために釜ヶ崎地区の安宿に泊まったところ、早朝安宿の窓から老婆が路上で放尿している場面を目撃したという。では噂などではなく、実際に数値として現れる釜ヶ崎地区の危険性はどうなのだろうか。平成24年の大阪府における刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数を各区の平成24年12月の推計人口で割って、犯罪遭遇率を算出してみたところ西成区は大阪市24区中8位の犯罪遭遇率となった。
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 これだけ見ると繁華街を含む中央区、北区、浪速区の方が西成区よりも犯罪に遭遇しやすいそうだ。それでも西成区が特に危険と言われるからには西成区には警察が認知しきれないくらい陰謀論的にヤバい犯罪が多数発生しているのだろうか? 参考になるかは不明だが平成14年には日本全国の警察署のなかで西成警察署が殺人の認知件数第1位だったこともある(衆議院議員長妻昭君提出全国警察署の犯罪発生件数及び検挙率に関する質問に対する答弁書)。ただ過去に何度かこの地区を訪れてこの地区で宿泊している押井徳馬さんは以下のように述べている。
 
 浮浪者=危険というイメージも分からなくはない。鯨もイスタンブルのテオドシウスの城壁でジプシーの子供たちに「マニー! マニー!」と囃し立てられ追いかけられた。結局一銭も盗られなかったけれど、結構危険な状態だったのかも知れない。なぜなら子供は足が速いからだ。以前に鯨が西成区の釜ヶ崎地区を23時ごろに歩いたときも浮浪者が多数徘徊していたけれど、いずれも足腰が弱そうだったので万が一襲われても義務教育を受けた30歳未満であれば徒競走の要領で走れば重いカートを牽いてもいない限り容易に難を逃れられるだろう。ゾンビ映画でゾンビに追いかけられた時のことを思い出せば対策はいくらでも立てられる筈だ。


 森井御大は映画「太陽の墓場」を紹介すると共に釜ヶ崎で起こった数度の集団暴力事件について述べ、文学フリマという「文学」を冠するイベントに参加するのだから、大阪における文学のひとつの現場を素通りするわけには行かないとも述べている。危険性が高いから低いから投宿地として不適だ最適だという理屈ではない、そもそも危険性が高い特殊な「場」だということは相対的に文学性が高いということ、であるならば文学フリマに参加する以上そこを避けるわけにはいかないのではないかという文学のありかたに寄り添った主張である。文学フリマの文学性の無さが指摘される昨今、たとえ超文学フリマだろうが大阪文学フリマだろうが、森井御大のこの視座だけは失ってはならないだろう。文学的体験と即物的事案を分けて考える限り、その思考の結果として産まれる文学は偽物でしかない。

 では、結局のところブログ記事に書いたように「動物園前(新今宮)近辺」が本当に最適な投宿地か? というと、西瓜鯨油社にとっては最適だが、万人についてもそうだとは言えないというのが今提出できる答えだ。そのくらい自分で決めろと言いたい。そしてもう一つ言えるのは大阪文学フリマに向けての投宿地を選ぶ際になるべく危険を避けたいという方はよくよく対策しておいた方が無難だ、ということくらい。女性であれば恋人や配偶者、父親あるいは護衛の男性とともに来阪することをお勧めする。それと、大阪では浮浪者よりも警察官や高校体育部の顧問の方が暴力的で恐いので「公務員だから安全」などと油断して注意を怠らないよう気をつけて戴きたい。
 それでは大阪であなたが濃密な文学的体験を経ることを祈る。
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by suikageiju | 2013-02-10 12:55 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
第十六回文学フリマin大阪まで歩く
 もし東京在住の創作文芸サークルが第十六回文学フリマin大阪(2012年4月14日)の会場である堺市産業振興センターまで歩いて向かうとしたら、どのルートを選択すべきか、何日で行けるのか、何を持って行けばいいのか、についてそれぞれ考察する。会場踏査記事は「「第十六回文学フリマin大阪」会場踏査」へ。

どのルートを選択すべきか?
 まず東海自然歩道は除外する。ルートとしてはおもしろいけれど1600㎞を超えるルートを選択したのなら、歩くことが目的となってしまう。大阪まで移動する手段として歩くことを選択したのであればそのルートはなるべく短く決めるべきだ。そうすると古来からのルートである東海道か中山道かの二択となり比較的平地の多く短い東海道を選ぶのが妥当だろう。もちろん旧東海道とその脇街道を通るのが妥当だがたとえそこから外れても国道や県道を歩けばとにかく大阪にたどり着ける。全長は約550㎞である。

何日で行けるのか?
 日数を知るには人間は一日でどのくらいの距離を歩けるのかを明らかにする必要がある。この場合の「歩ける」は一日あるいは二日といった短期間で無理して歩ける限界ではなく、一週間や一ヶ月間といったまとまった日数で長距離を歩く場合の「歩ける」である。早稲田大学に100キロハイキングというイベントがあって、もちろん鯨は参加したことないのだがこのイベントでは学生たちが仮装させられ2日間で100㎞を歩かされるという。速度は日速50㎞である。東京大阪間を東海道を通るとして約550㎞とすると実に11日間で東京から大阪まで着く計算になる。だがこれは肉体的に困難を伴うだろう。『南総里見八犬伝』の作者曲亭馬琴に『羇旅漫録』という随筆があり享和二年(1802年) 五月九日巳の刻(午前10時前後)に江戸を出立し神奈川宿まで7里(27.3㎞)、十日には神奈川宿から大磯宿まで9里21丁(37.39㎞)歩いている。十一日は大磯宿から箱根塔の澤まで8里8丁(32.07㎞)、十二日は大雨のため逗留、十三日には箱根を越えて沼津宿まで5里10丁(19.59㎞)。また十四日には沼津宿から江尻宿まで12里33丁(50.4㎞)という調子だ。本人の計算によれば東京から大阪まで550㎞を百有五日で歩き、そのうち七十五日半逗留しているから二十九日半を移動に費やした結果になる。片道十四日と半強、一日あたり37.28㎞だ。馬琴はこの旅のとき30代半ばの職業著述家で、同時代人に比して抜きんでて体力があるわけではなかったろう。どうやら人間はだいたい一日に40㎞弱は歩けるようだ。ただこれは江戸期の旅人のような軽装の場合であって、何か荷物があったときはこの限りではない。「三舎を避く」という中国春秋時代の故事成語がある。一舎は古代中国で武装した軍隊が輜重隊を連れて一日で移動できる距離とされ、1舎=30里(約12㎞)である。『孫子』軍争篇には「是故卷甲而趨、日夜不處、倍道兼行、百里而爭利、則擒三將軍、勁者先、疲者後、其法十一而至、五十里而爭利、則蹷上將軍、其法半至、三十里而爭利、則三分之二至」とある。もちろん軍隊と違いただの創作同人作家には歩いたその先に敵の部隊が待ち受けていることなんてないのだから100里(約40㎞)歩いて勢いが十分の一になっても何ら問題はない。ただ翌日もまた歩くことを考えれば50里(約20㎞)歩いて勢いが半分になるくらいでとどめておくのが無難だろう。また「カエサルの率いたローマ軍の行軍は一日平均二〇ー三〇粁位が普通」(近山訳『ガリア戦記』p29)ということだ。零細卑近事ですまないが鯨は26歳のときに大阪から京都までの約50㎞を約5㎏の荷物を背負って2日で歩いた。毎日25㎞の速度である。また一日に歩いた最長距離は同じく5㎏の荷物を背負っての島根半島東端から松江市までの約30㎞であった。いずれも歩き終わったら疲労困憊の態である。本は先行して大阪へ送るとしても着替えなど荷物があること、歩きなれないどころか文弱であること、長距離であることの疲労を考慮してやはり一日に歩ける距離は25㎞ほどと考えていいだろう。そうすると22日で東京から大阪まで歩ける計算になる。文学フリマに参加すること、今回会場が堺市内であることを考慮し予備日を1日設ければ3月22日金曜日の午前6時に東京出立、これで第十六回文学フリマin大阪開幕の拍手に間に合う。女性サークルあるいは男女混交サークルなら18日頃出立と余裕を見た方がいいかもしれない。

何を持って行けばいいのか?
 40キロリットル以内のバックパックに荷物を詰める、本やブース装飾品そしてお釣りは宅急便などで搬入するという前提で話を進めていく。それに荷物は軽ければ軽いに越したことはない。まず下着類(Tシャツ・パンツ・靴下)はそれぞれ3~4着あればいい。1枚につき6~7日着て当日会場で新しいのに履きかえる心構えだ。洗う必要があれば公園で洗えばいい。新しい下着やズボンなどは宅急便で搬入する荷物のなかに入れておいてもいいかもしれない。一泊5000円、食糧は文学に理解のある沿道の方々に恵んでもらい、水分は2リットルのペットボトルに公園の水道水を入れて賄うとして所持金は10万円あれば間に合う。可能ならば食糧を恵んでもらったお返し用にコピー本を70冊ほど用意できればいい。もちろん寝袋は必要だ。夜になって宿泊施設が見つかるとは限らないので屋根のあるバス停や道の駅の茂み、公共施設の軒下で寝袋にくるまって眠る必要がある。必要な物資は以上。他にもし余裕があれば公園の噴水で体を洗うときの石鹸・手拭い(タオル)・コンドーム・生理用品・非常食などを用意する。文庫本の一冊くらいは持っていてもいいかもしれないが二冊目はいらないだろう。『掌の小説』『物語群』やバリー・ユアグローなど50篇以上の掌短編が収録されているものをおすすめする。記録用にモレスキンなどを持って行ってもおそらく書かなくなるのでスティック状の録音用機材で音声を吹き込んでメモのかわりにしたほうがいいかもしれない。携帯端末は使えないので地図は必要、ただ道路地図程度で構わない。

 この記事を読んで徒歩で大阪へ行きたいという人はまさかいないだろうけれど、もし本気にして決意しちゃった人はくれぐれも道中気をつけてね。給与労働者であれば職を失うだろうけれど、文学のために職を失うなら本望だろう。

(註)大阪~登戸間は普通乗車券で8510円。四日間有効で途中下車もできる。2013年4月13日・14日は青春18切符を使えないだろうと思う。在来線でも最短で9時間で移動できるので前日に大阪入りする人にはお勧めだ。東京を早朝に出たのであれば浜松餃子でお昼もいいだろう。移動中はポメラなどでこんなくだらない記事を書くこともできる。

2012-09-23追加
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by suikageiju | 2012-07-16 18:05 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
大阪観光名所
 前回の記事では、関東地方で活動するサークルの第十六回文学フリマ(2012年4月14日開催)参加支援のために会場周辺の踏査記録をまとめた。ただ大阪行の目的が文学フリマへの参加だけではなく参加はするけれど大阪観光を楽しみたいという野心を抱いている人もいるだろう。そこで一般的な観光名所ではなく、鯨が知っている範囲での文学フリマらしい趣のある大阪観光名所を紹介する。

伝仁徳天皇陵(大仙陵古墳)
 偉大なる仁徳大帝が眠る百舌鳥耳原中陵とされる世界最大の前方後円墳。しかし発掘調査が明治時代以降なされていないため実のところ誰が眠っているのか不明で、そもそも陵墓ではなく竹内街道を上がる外国使節に圧迫感を与えるための建造物ではないのかなど諸説ある。南海高野線で中百舌鳥駅から2駅の三国ケ丘駅で降りても行けるが正面の拝所までの1km強を歩かねばならない。JR阪和線百舌鳥駅が最寄駅となる。宮内庁によって陵墓のなかに入ることは禁じられている。
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味園ビル
 大阪で2011年に開催された文章系同人誌即売会「文傾~あやか~」の会場となったビル。「西の秋葉原」と謂われる日本橋からも比較的近い。むしろ動物園前駅も通る地下鉄堺筋線の日本橋駅から歩いて数分の場所にそびえている。噴水のある曲がりくねった階段をのぼって2階にはデジタルカフェスクリプトなどさまざまなバーが軒を連ねる。ちなみにデジタルカフェで女性っぽい装いの方を5人見たがよくよく見るとそのうち4人は「心と装いだけ女性」であったように思われる。このビルではそういった細かいことは気にしなくていいのだろう。毎夜各種イベントが開催される。7月15日は夜光金魚というドレスコード;和装のイベントが開催されるらしい。
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スパワールド世界の大温泉
 動物園前駅と新今宮駅近くにある24時間営業のスーパー銭湯。スポーツジムもあるし水着を持っていけばプールで泳げるので文学フリマ直前の体力作りに最適。夜は深夜料金がかかるけれど雑魚寝できる。仮眠で体力を回復できる自信のある人、学生さんはおすすめ。
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中崎町
 大阪の一大ターミナル梅田のすぐ東隣、地下鉄谷町線で一駅の中崎町駅2番出口で地上に出て、都島通りの北側にあるのが中崎町とされている。裏手には在日本大韓民国民団大阪府地方本部を控えているけれど、手前の中崎西一丁目や中崎三丁目の界隈では若くフェミニンに着飾った女性や人形であることを意識するあまり人間であることを忘れてしまった黒ずくめの女の子が日傘などを差して散策している。都島通りから篠原歯科たばこの角を入ってすぐ見つかるサクラビルの3階には関西zine界の一大拠点で数名の文学フリマ参加者も委託しているブック・ダンタリオン(2012年10月閉店予定)や人形愛というか耽美な雰囲気のある珈琲舎・書肆アラビクなどがあり、この町でなら文学フリマ前後での高揚を鎮静できるだろう。
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空堀町(からほりまち)
 大阪市中央区谷町6丁目、空堀商店街界隈は大阪大空襲で焼かれなかった地域で、古い町屋が残っている。その一角に直木三十五記念館があり、それを含む建物はからほり複合文化施設と呼ばれていて、サンダーボルト書林(2012年7月閉店)や雑貨屋が入居している。サンダーボルト書林で会ったおしゃれ女子・春岡嬢が着ていた色彩豊かなワンピースはlogicというお店で買ったものだし、松屋町筋にはという旧宮家の屋敷を改装したからほり御屋敷再生複合ショップなどと説明される空間がある。また、空堀商店街の南にあるからほり長屋再生複合ショップは鮮やかな緑で縁どられている。動物園前駅からは堺筋線で長堀橋駅、そこから長堀鶴見緑地線乗換で松屋町駅下車と行程はややこしいが一見の価値はある。あるいは天王寺駅から地下鉄谷町線で谷町六丁目駅下車も近い。
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 鯨が紹介できるのはこれくらいだ。そのほかにも大阪のアングラな観光名所はたくさんあると思うので各自大阪を訪問して案内してくれることを希望する。もちろん在阪サークルの紹介は期待できるだろう。ちなみに大阪市内観光用に地下鉄バス一日乗り放題カード「エンジョイエコカード土日祝」600円があるので一日のうちに会場移動以外で地下鉄を利用するのであれば、すなわち600円分以上移動するのであれば購入をお薦めする。
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 下に以上紹介した名所を含めた大阪観光地図を貼り付けておく。来春、ともに第十六回文学フリマを楽しめたら良い。


追補情報
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by suikageiju | 2012-07-14 23:20 | 大阪 | Trackback(2) | Comments(1)
「第十六回文学フリマin大阪」会場踏査
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 昨晩代々木のカフェ・ロリータで飲んだアイリッシュ・コーヒーの残る体を携えて鯨は夜行バス・ドリーム17号から叩き出される。周りを見回すとそこは曇り空の天王寺界隈だった。数度の大阪イベント参加で宿泊した街なので記憶に残っている。東京とは違う体臭の匂う街。天王寺公園や奇抜なデザインのラヴホテル群を左手にして進むと右手前方にはJR天王寺駅舎と完成すれば300mの日本一高いビルになるという「あべのハルカス」(2013年3月竣工予定)や阿倍野再開発地区が見えてくる。真善美を判断する勇気も気力もまだない。天王寺駅前交差点を右折して跨線橋を渡り、地下鉄入口の階段を下りて地下鉄御堂筋線に乗り込む。初乗り運賃200円、天王寺~なかもず間は270円。券売機のタッチパネルの下に料金ボタンがあるので、数字が赤く点灯している黒ボタンを押さないと切符は買えない。鯨は20秒ほど券売機の前で立ち尽くした。
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 2012年6月24日夜、2013年4月14日開催の第十六回文学フリマ堺市産業振興センター(旧南大阪地域地場産業振興センター、じばしん)で開催されることが決定された。通称大阪文学フリマ、である。大阪は西瓜鯨油社設立の2009年から何度も遠征してきた西日本最大の都市圏である。だから事前に敢えて夜行バスで踏査することもないのだけれど、今回の踏査行には経緯がある。もともと7月15日に千日前味園ビル夕顔楼で開催される予定だったイベントseinのために大阪入りするつもりで、夜行バスのチケットを購入していた。だが、そのイベントが主催者体調不良により無期延期となったため大阪入りの目的を文学フリマin大阪の会場とその周辺の踏査に変更したのだ。踏査の時期として9ヶ月前は早すぎるという批判は否めない。だが大阪で初開催の同人誌即売会、しかも地方ではまだ根を深く張っているとは言えない創作文芸のイベントであるならば一年前から踏査記事が連投されても遅いくらいだ。
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 天王寺駅から地下鉄御堂筋線でだいたい17分でなかもず駅に到着する。関東から来阪する人はくれぐれも注意して欲しいのだが、大阪のエスカレーターは右がのんびりさん、左がお急ぎさんだ。改札口を出たら右手に長く進み2番出口から地上にあがる。回れ左で中百舌鳥三丁目交差点に戻り右折、不規則なマンション群を両手に見ながら100メートルほど進む。ここ中百舌鳥地区はかつて「中百舌鳥副都心」として整備計画が進められたが、事業者の業績悪化やバブル崩壊などを原因として計画が頓挫してしまう。そのため中百舌鳥は駅から堺市産業振興センターまでに駅前商店街は不在で、マンションが乱立するだけの失敗副都心となってしまった。そんなことに思いを巡らしながら中百舌鳥三丁目交差点から100mほど西に歩くと見える白い建造物が堺市産業振興センターだ。
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 横断歩道を渡り、中百舌鳥駅前公園を右手に歩きカフェ・レストランGoryoの看板を目印に右にあるのがじばしんの入り口で、文学フリマ会場は灰色の建物イベントホールとなるのだろう。中に入ると天井が高く開放感があり、舞台もある。文学フリマ閉幕後に戯曲サークルさんの創作劇を演じるイベントがあってもいいかもしれない。大交流会よりも遙かに文学的だ。
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 イベントホールの前にあるGoryoでは日曜も午前11時まで360円でトースト・ゆで卵・コーヒーのセットを注文でき、460円でその三品にサラダもつく。また昼には750円で日替わりランチ、180円でお稲荷さん3個、その他550~850円で丼・うどん・カレーも注文できる。
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 急に食糧の話が出てきたが、会場周辺のコンビニは南海高野線中百舌鳥駅前広場にファミリーマートがあるだけだ。南海高野線は初乗り150円、新今宮~中百舌鳥間で320円である。新今宮で投宿した人・堺東着の高速バスで来た人は南海高野線で中百舌鳥駅まで来てファミマに寄ってから会場入りしてもいいかもしれない。
 当日朝に夜行で来る人ではない前日来阪者は会場へのアクセスと繁華街へのアクセスを考慮して地下鉄御堂筋線沿線に投宿するのが妥当だ。この路線は梅田駅・なんば駅・天王寺駅など大阪の主要ターミナルを貫くように通っていて文学フリマ会場のなかもず駅が終点である。また別の最寄駅である中百舌鳥駅を通る南海高野線はなんば駅・新今宮駅も通る。総合すると投宿に最適なのは地下鉄も南海高野線も通る動物園前(新今宮)近辺となるだろう。動物園前駅から北に行けば新世界で、東にはスパワールドやジャンジャン横丁があり、駅から南に少し歩くと安い宿がある。夕飯や朝食の買い出しはスーパー玉出が庶民的でおすすめだ。
 それでは皆さんも是非来年4月以前に一度は大阪と堺を訪れてくれ。各自の大阪訪問を下地とした踏査記事で文学フリマ参加者の旅情を駆り立てて参加者を増やし第十六回文学フリマin大阪を盛り立てていこう。そして来春2013年4月14日、堺市産業振興センターで鯨と文学しよう。
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【追補】
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by suikageiju | 2012-07-14 12:12 | 大阪 | Trackback | Comments(0)