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古書ビビビに『日曜日の娘たちは星々をシャワーヘッドの穴だと信じている』を納品する
 下北沢は茶沢通り沿い、ザ・スズナリちかくにある古書ビビビさんから『受取拒絶』完売の知らせを受けた。『受取拒絶』は手持ち分がもうないので、大阪で販売した最新刊『日曜日の娘たちは星々をシャワーヘッドの穴だと信じている』を納品した。
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 ほかの委託本と同じように幅広の帯をつけたので美麗な表紙が半分以上隠れてしまったけれど、表紙がどんなものか気になる人はぜひ下北沢に足を運んで見本誌の下を見てほしい。
 ちなみにポップの惹句は「やめて、お父さん」である。

 『日曜日の娘たちは星々をシャワーヘッドの穴だと信じている』以外にも古書ビビビさんには『南武枝線』や『逃避癖のための句誌</haiku id="01">』を委託してある。その他、文庫フリマも絶賛開催中だ。
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by suikageiju | 2014-09-24 23:23 | 古書ビビビ | Trackback | Comments(0)
第二回文学フリマ大阪報告
自菟餓野、有聞鹿鳴(『日本書紀』仁徳天皇卅八年)

12日(金)
 金曜日、代々木のカフェ・ロリータで「夜の暦」を終えた。人形写真と膝裏写真の共通項を抱えながら、夜行バスで大阪へ向かった。車内はひどく人の臭いがした。

13日(土)
 翌朝、天王寺動物公園前に降り立った鯨は天王寺駅のツリーカフェで朝食をとった。それから兎我野町にあるホテルに荷物を預けた。そこは犬尾春陽さんに勧められた宿泊地である。仁徳天皇の難波高津宮は今の大阪城のあたり、和泉国から「河内海」へ北に突き出るように伸びた細長い半島の中核「上町台地」の北端にあったとされる。兎我野は難波高津宮の北、崖を下りたところに広がる狩猟のための原野であったのだろう。かつては日本書紀に書かれたように鹿がいたのか。そんな古代の難波へ思いを馳せながら今宮へ向かい午前十時のスパワールドで汗を流した。

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 自由軒で名物カレーを食べた後、昭和町の金魚カフェにて金魚鉢でメロンソーダを啜って情報収集をしていると千日前の丸福珈琲店で「宵の暦」が立つことを思い出した。鯨は御堂筋線でなんば駅へ向かい、歩いて丸福にたどり着いた。店内には誰もいなかったので外で待っていると高村暦女史がやってきた。女史も今朝大阪に着いて昼から青波零也女史と水族館へ行ってきたらしい。店内の突き当りを右に折れた奥、マフィア映画で殺される奴が座っているような席に座り、遅れてきた詩架の容女史と「宵の暦」をした。容女史の発する「知的な大阪弁」に聞き惚れた。
 その後、ホテルにチェックインをし、午後八時過ぎに日本橋の味園ビルにあるデジタルカフェスクリプトにログインした。鯨がその日最初の客だった。そこで第二回文学フリマ大阪前夜祭が開催される。前日に大阪入りした日本人のための集会である。鯨のログイン後すぐ入った真乃晴花さんとそのBL師匠の3人で前夜祭をはじめる。数分して、じゅりいさん、北西彩さんと伊織さんがログイン。20分後に高村暦女史がログイン。21時、同じ建物の赤狼にいた東京の文学フリマ事務局の望月代表を呼びにいった。腸詰を賞味されていた。しばらくして全日本わかば愛好会の森井聖大さんとJ島さんがログイン、そこへ望月代表がログインした。これで10人となった。じゅりいさんと真乃さんがタロット占いをはじめ、望月代表と森井御大が文学フリマのありかたと広告のありかたについて議論をはじめた。森井御大の理想は愛すべきものだけど、実践者望月代表の前では形無しだった。その後、永遠の底五<泉由良>が11人目としてログインした。上住初采配の設営に不安を持っていた鯨は、翌朝のため午後11時に前夜祭を解散した。

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14日(日)
 午前9時からはじまった設営は無事に済みそうだった。搬入された段ボールを仕分けているとき、カタログの入った段ボールを受付に運んだ。「これが文学フリマ大阪のカタログか、どんな表紙だろう」と思いながら運んだ。ブースナンバーを貼り、アンケートを配り終えて受付に戻ったとき、数人の大人たちがカタログを見ていた。戯画化された太陽の塔が笑っていた。ひどい落丁があった。最初の数ページが空白となっていたのだ。西瓜鯨油社のサークル紹介文も載っていなかった。書籍工暦の高村女史が設営に参加していたことを思い出した。鯨は独自の判断で設営の指揮を執る女史の近くに寄った。
「今、カタログのデータを持っていますか」
「なぜですか」
 高村女史は首を傾げた。
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 傀儡舞で始まった第二回文学フリマ大阪が終わった。ひどく疲れたので中百舌鳥を離れ、ホテルに戦利品を預けた。ホテルから歩いて行ける中崎町の珈琲舎・書肆アラビクでその日購入した俳句の本を読む。文学フリマが終わったら落ち着ける場所で、その日購った本を静かに読むことをお勧めする。それは真剣に本を書いている作家たちへ示す敬意のひとつだ。
 電話が架かってきた。飲み会への誘いである。一度は断ったが、断りきれなかった。急いでケーキを頬張り、珈琲を流し込んだ。本を閉じた。
 指定されたHUBなんばダ・オーレ店へ行くと誰もいなかった。ひどいことをされたのだと思った。アスポールドラフトサフォークサイダーの瓶を買い、一人でテーブルに座って飲んだ。コップに入れた分を飲み干してもまだ誰も来ない。瓶を傾けてまたコップを飲み干しても来なかった。あきらめて帰ろうとしたとき、やって来た。ヤツらが!
 鯨が座っていたテーブルに呑気な3人組、秋山真琴<泉由良>高村暦が腰かけた。鯨鳥三日の2Pキャラを思い浮かべれば妥当だ。しばらく飲んでいると上住断靭、猿川西瓜、尾崎、そしてもう一人が来店した。円卓で犯人が数回踊ったら、別の店へ移動した。ここら辺からあまり記憶がない。佐藤現象といえる。どうやら薄荷塔ニッキによればそのよくわからない店で連歌をしていたらしい。
秋の水鎖骨にたまる泉由良(発句)
赤蜻蛉時速五キロの逃避行(<まだ見ぬ友の背を負いて見る>からの)
実らずの栗の花咲く岸辺にて(<童貞野郎の熱き思いを>からの)

 などが鯨の担当だったと記憶している。
 気づいたらなんばの町を歩いていたので御堂筋線で兎我野町へ帰った。胸ポケットにはいつ買ったのか黄色いアメスピとくまもんのライターが入っていた。14日の締めくくりとして、キタでそのアメスピを一本喫んだ。

15日(月)
 兎我野町から中崎町へ行くと喫茶Yは定休日だった。幼い4人姉妹が父親に取り残された喫茶店で朝食を済ませた。天神橋筋六丁目駅から阪急線に乗り終点の京都・河原町近くの築地で一服した。
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 夕方、京都駅から新幹線ひかりの3号車で帰った。もしかしたら同じ新幹線の2号車には犬尾春陽さんが乗っていたかもしれない、と思った。
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by suikageiju | 2014-09-17 21:13 | 大阪 | Trackback(1) | Comments(0)