第十四回文学フリマと非公式ガイドブックと鯨鳥三日を終えて
 第十四回文学フリマが終わった。スーパームーンのようにまん丸な望月代表及びスタッフの方々、そして参加者の方々にはひとりひとり「お疲れ様」と言うのを省略し、この場で全員に労いの意を表する。そして弊社の本および鯨鳥三日の『耽溺』を来てくださった方には感謝である。奈良発美女をはじめ、女子力高めのカフェ・ウェイトレスさん、抗癌剤を打ちながら命をはって来て下さった方、その他大勢の方との会話が生きる意味を見失いつつあった鯨を生の方角へと導いてくれた。あと1000円の『物語群』増補改訂版を21人もの方が買って下さったのは感激である。あれは一生を費やして読む物だから今日買ってくれた人はきっと1万円でも買ってくれたと思う。また霜月みつか・鳥久保咲人両名と共著した『耽溺』も27名の方が購入していったようだ。
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 それと前回の文学フリマ後から話題になっていた『文学フリマ非公式ガイドブック』を受託して21冊を弊社ブースで頒布した。出入り口に近い最高責任編集長・佐藤さんのブースでその3倍以上、blank magazineさんのところで2倍以上売れたようで、合計146冊頒布したようだ。175冊刷って9冊は執筆者用で頒布が146冊という結果は、もちろん「あれだけ話題になったのだから、どんな出来か見てやろう」という意図での購入もあったろうけれど、やはりある程度はこういう冊子が求められていたことを示していると言ってもいいだろう。ある給料泥棒さん(シャツにそうプリントしてあったことによる通称)は購入後「探していた本(おすすめの本が書いてあるガイドブック)があった」と言い残して去っていった。苦しい日々もあったこの5ヶ月間、この小説ガイド編集のために働いて、常に批難の矢面に立たされていたけれど(なんで鯨が?)どうやら報われたようだ。
 今回は空調が止まっていて送風のみということで望月代表曰く「エコな文学フリマ」だったようだけれど、特に暑いとか蒸すというようなことはなかった。ただ西瓜鯨油社のブース前のシャッターが開いているので風が強いときは紙片などが飛びそうになった。ただ大した問題ではない、どこのイベントでもあることだ。それととある一区画で救急搬送された方がいらっしゃったようだが、特に暑さなどの環境が原因ではなく、ご本人の体調によるものとのこと。こういうイベントにおいて、特にイベント参加が二日連続になるときなどは個人の体調管理は大事なのだと改めて自身のサークル運営を振り返る機会となった。
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 そして今回は鯨鳥三日・西瓜鯨油社・Lumiere・1103号室。の4連続ブースで人員に余裕があったので比較的ホール内を廻ることができた。ただ文学フリマ非公式ガイドブックのことやターリー屋さんのことなどいろいろあって全てのサークルを網羅するということはできなかった。以下、今回の文学フリマでの戦利品を一覧とする。もちろん敬称略である。
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・『Self;control』、霜月みつか、1103号室
 これからはサークル参加せずにゲリラ活動をするとのこと。

・『LOL第15号』、LOL
 ノンブルミスで100円とのこと。「昔のエヴァンゲリオン」頭おかしい。

・『幻想生物事典』、エンハンブレ企画
 寄稿したけれど榮倉奈々似の相沢ナナコさんに顔を覚えられていなかった。

・『ささやぶ』『竹藪第四号』、竹藪の会
 ちょっとした縁で購入。

・『午後四時、駒八亭にて』、改行もできない文芸部
 なんかこういう文芸活動っていいよねっていうのを感じた。

・『アーキスとガラテイア』、池田陽、新詩抄
 第八回文学フリマのときに『学生歌』を買って以来だけれど、洗練されていた。

・『Imaginary Affair 01』、KOU、AZUReLY BLUE SIDe
 秋口に01の理由があきらかになるってなんぞ?

・『トランスポーター オペレーション・スカイブルー』、みすてー、Mistic Blue
 完成された分業制を敷いているサークルさん。

・『そして太陽は燦々と照っていて他三十六篇』『菌』、山本清風、文学結社猫
 名刺文庫である。飲んだらおもしろい方

・『彼の指さすもの』『堕ちない君』、真乃晴花、Natural maker
 あいかわらずお美しい。でも天使ものである。

・『THE EIGHTH』、珀亞楓、StORy TeLLeR
 構成がわかりやすいって正義。

・『渚』、武蔵野大学文学研究部
 大学サークルのノリってわからん。

・『川町奇譚』、栗山真太朗、少年憧憬社
 今期一押しの予感。読んでいないから予感だけ。

・『Θανατοs 0・1』、川田昇、N.E.YERS(ネイヤーズ)
 本の題名を読めて褒められたあやしい集団

・『かみさまの骨』、恣意セシル、35℃
 前回の『赤猫』が良かった。

・『河童チョコ』、伊藤佑弥、童チョコ
 ブログの小説がおもしろい。

・『絶対移動中 vol.11 リアクション』、絶対移動中
 伊藤鳥子姐さんの方針転換。

・『ただ、いっさいは過ぎてゆく』、ワタリサエコ、ナタリー
 太宰治企画。裏表紙は本当に青森県?

・『セックスマシーンと敗北者』、安東洪児、VOLENT VIDEO INFO
 タイトルと表紙が気になって無理を言って売ってもらった。

・『バンドマンとは付き合うな』、渋澤怜
 ド赤い。渋澤さんはやっぱりはちゃけた女性だった。

・『酔いどれラジオの無言癖』、いくた、酔いどれラジオの無言癖
 ドピンク。ワニと美少女軍団

・『視姦(体験版)』『-A05』、冷亜暦
 世田谷区でだまされて懲りずに購入。

 文学フリマ後は佐藤さん、Mistic Blueさん、クロフネ3世さん、blank magazineの吉永さん、そして山本清風さんの7名で非公式ガイドブックの打ち上げをかねて浜松町の鍛冶屋文蔵で飲んだ。通称「文学フリマ嫌われ者クラスタ」である。本当はパセリさんと相沢ナナコさんに望月代表も参加するという打ち上げにお呼ばれしていたのだけれど佐藤さんを裏切るにはまだ少し早すぎた。非公式ガイドブック打ち上げは狭い密室に笑い声と怒声の絶えない愉快な会であった。後半から佐藤さんが酔いすぎでおかしくなっていて、帰りの山手線で眠りこけたみすてーさんの頬に黒ペンで落書きし出した。ああ、こういう人だから文学フリマ非公式ガイドブックという試みを応援する人がたくさんいたのだなと、佐藤さんの偉大さを改めて思い知らされた。なにはともあれ第十四回文学フリマはこうして無事に終わった。
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by suikageiju | 2012-05-07 00:05 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
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