第十五回文学フリマと非公式ガイドブック第二版報告
 17時まで延長された第十五回文学フリマが終了した。2013年4月14日開催の第十六回文学フリマin大阪の他にも4月28日ニコニコ超会議と同日同地での文学フリマスピンアウトイベントin幕張メッセ開催決定など話題作りに事欠かない事務局には恐れ入る。でも大阪へ行こうと息巻いていた人の情熱をどうしてくれるのだろう。とりあえず大阪へ行く人も行かない人もお疲れ様。
 今回は東京大阪間を往復した原動機付自転車で会場入りした。自宅から環七へのアクセスが良ければ手軽に行けるので、一度二輪車を使うと電車・モノレールにはもう乗れなくなる。ただ、ふるさとの浜辺公園へ寄り道してから行ったのでブース設営開始時間が遅くなってしまう。でも、左隣の犬尾春陽さんからボールペンを借りてなんとかブースの形を整え、無事11時開幕を迎えることができた。布を敷いてある点に注目して欲しい。
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今回から事前に注意事項として過度な呼び込みが禁止されたので、鯨はまったく呼び込みをしなかった。知人以外はチラシを手渡しもしないし、声もかけない主義を貫いて、座って寝たふりをするかカレーを食べていた。結果として『南武枝線』は47冊、『コルキータ』新装第四版は20冊、その他委託を受けていた『少女孵化』が25冊全部捌けて、『文学フリマ非公式ガイドブック』第二版は21冊である。『文学フリマ非公式ガイドブック』第二版は速報ベースでは全頒布地点合計で157冊出た。前回の第一版が146冊だったから文学フリマのインフラとして評価されたのだろうか。買って下さった方には感謝したい。特に関西コミティア41で全冊買いしてくれた方が実は石川県人で、東京の第十五回文学フリマにも来てくださったことには言及しなければと考えていた。
 文学フリマ中のほのぼのエピソードをいくつか提供すると、近隣の大学サークルの売子君が、何を焼けっぱちになったのかそれとも売子をやりたくなかったのかは知らないけれど、顔をまっ赤にして「買って下さい」と叫んでいて結構うるさかったんだ。でもね、後ろの溜まり場スペースにいた同じサークルの女子大生が鯨にお菓子をくれて、そうしたら呼び込み声が不思議と気にならなくなった。こういう細かな心遣いって大切なんだね。あと小学校低学年くらいの坊やが弊社の『南武枝線』を立ち読みしていて(おいおい、その齢で痴漢に興味があるのかい)と思っていたらお母さんが「この子、電車が好きで」と言うのでひとまず安心。でも「漢字読める?」と訊くと「うーん」と難しい顔をして本を置くんだ。そりゃそうだと思い、「ベビースターやるぞ」と言うと嬉しそうに掌を上にしてくっつけたので即席のお皿にマコ氏からもらったベビースターを分けてやり「学校でいっぱい勉強して5年後にまた来いな」と言うと「ありがとうございます」と笑顔で去っていった。5年後が楽しみである。それからヱヴァQを初日に観た霜月みつか嬢が新世紀ヱヴァンゲリヲンのウエハースの包みを開けておもむろにカードを取り出し「ウエハースだけあげます」と言って去っていた。鯨の手には封の開いたウエハースである。別の人がやはり封の開いたヱヴァのウエハースだけを持っていたので、今流行の差し入れなのだろう。それと高村暦さんが一切無言だった。作品解説寄稿のお礼も原稿用紙に書いてあったし、返答はすべて首を左右上下に振るだけである。唖少女萌の犬尾春陽さんがそれを見て喜んでいた。
 終了後は天狗浜松町南口店で18時から20時まで打ち上げである。鯨は原付なので遅れて行った。非公式ガイドブック編集委員会の屋代さんを除くメンバア6人はもちろん秋山真琴氏のゆる本関係の方々、佐藤氏の御友人たち、真乃女史の御友人たち、BLANK MAGAZINEからの渋澤今村コンビに山本清風、絶対移動中の女傑に脱線男と24人を超える文学フリマとコミティア関連の多彩な顔ぶれが揃った。そのなかで大阪という前提にスピンアウト幕張メッセという情報を加えて非公式ガイドブック第三版の在り方についても話し合われた。やはり秋山真琴仕切りである。その後は近くの坐・和民で三次会だった。会終了後、浜松町界隈に消えていった戦友たちを尻目に、鯨はひとり原付の足置き場に段ボールを置き、古代ローマの騎馬術のように内腿の筋肉を張らせながら夜の東京23区を横断した。夜風で足先が冷える。
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by suikageiju | 2012-11-19 00:34 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
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