第2回福岡ポエイチ
 2013年6月8日(土)と9日(日)に福岡県福岡市博多区の冷泉荘で開催される第2回福岡ポエイチに西瓜鯨油社は両日参加する。去年の福岡ポエイチから約1年たち、その間に大阪文学フリマが開催され「西日本における創作文芸」の動向に注目が集まりつつある中での第2回福岡ポエイチ開催だ。
 文芸とは悔しいまでに場の芸術なのだろう。どこでそのテクストを入手したか、どこでそのテクストを読んだか、そのような読み手による場の選定が文芸の価値の多半を決定する。
 大阪は関西、北陸、東海、山陽といった地方を結ぶ交通の要衝である。なにしろ江戸時代、大阪には堂島米会所があったことからもわかるようにこの商都は日本列島における穀物集積地であり商業の中心地だった。一方で、福岡・博多のある玄界灘沿岸には古来より大和朝廷の出先機関が設けられて、そこは九州全土はもちろん山陽地方・朝鮮半島を結ぶ交通と交易の要衝である。東京や大阪に並ぶ「文学首都」として福岡・博多の立地は申し分ない。また東中洲(現・中洲)の西大橋袂にあった喫茶店ブラジレイロには原田種夫や夢野久作、武田麟太郎、北原白秋といった九州や九州文学にゆかりのある文学者が通ったという。その上、東京に吉原・歌舞伎町があり大阪に飛田新地等があるように、福岡・博多の境界には中洲がある。おまけに福岡ポエイチの会場・冷泉荘は中洲に近く福岡大空襲で甚大な被害に遭った冷泉地区のただ中だ。文芸イベントとしての土地柄と霊力の提供は充分である。あとは福岡ポエイチに腕利きの作家が集えば良いだけだ。既に有している天地の力に人の力さえ合わされば福岡ポエイチは福岡・博多を「文学首都」たらしめるだろう。
 あなたは第2回福岡ポエイチでその現象の目撃者になれるかもしれなかったのにな。
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【配置場所】
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【頒布物】
・『昔鯨類』(58頁)、牟礼鯨、新刊
 詩歌でもなく、物語でもなく、反吐の出る言葉を束ねた本。
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・『オルカ』(108頁)、牟礼鯨、九州初
 孤独な惑星における最後の少女、オルカ。彼女を守るは三百の去勢旅団。性交を望むは三億の残存人類。謎かけに答えられれば性交。答えられなければ無惨な死。欺き合い騙し合い殺し合いながら、男たちは誇り高き戦死を遂げる、人類史を明日へと繋ぐため。
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 内容に関連は全くないのに装幀がどことなく似ている『匣と匠と匣の部屋』(高村暦、rg)との鯨暦譜企画あり。
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・『flugas filozof'』(賢者は飛ぶ、128頁)、牟礼鯨
 9篇の卑猥短篇集。かつて、ミソジニー中毒文学と呼ばれたジャンルに属する詩的短篇群。
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・『文学フリマ非公式ガイドブック』第二版と第三版、委託
 第一版を第十四回文学フリマで146部売り上げ、総入替された第二版は第十五回文学フリマで157部売り上げた非公式ガイドブック。その第二版とまた全て入替えた第三版。7人の編集委員が文学フリマで売られているおもしろい創作文芸誌を真剣に選出した素人と玄人のための創作文芸えらび指南書。



【備考】
・とりあえず「西瓜鯨油社宣言」をお読み下さい。
・「西瓜鯨油社」は「すいかげいゆしゃ」、「牟礼鯨」は「むれ くじら」と読みます。
・事前に質問などがございましたら「murekujira◎gmail.com」(◎→@)やコメントまで。
・小便もしくは尿意に対する強迫観念があるのでよくトイレに行きます。鯨不在の場合は売子の高村暦を牟礼鯨だと思ってください。もしくはAmazon Kindleストアでショッピングして待っていて下さい。
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by suikageiju | 2013-06-03 19:51 | 福岡 | Trackback | Comments(1)
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Commented by 廣川ヒロト at 2013-06-05 02:46 x
牟礼鯨様
初めまして。
廣川ヒロトと申します。
ポエイチ、私は参加はしないのですが、職場が中洲で、とても近いのとポエイチに参加される山田佳江さんと少し面識がありまして、その関係で顔を出す予定(日曜日)ですので、ご挨拶に窺おうと思ってます。
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