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サークル閉鎖。
by 鯨
澤田彩香登場作品一覧
 登場人物の名前を考えるのが面倒で、現代を舞台にした小説の女性登場人物は「澤田彩香」か「白丘みなみ」に決めている。特に「澤田彩香」については、人物の背景や住所もだいたい統一してきているので作品毎に新しく取材をする必要がない。
 作家が作品ごとに登場人物の名前を変える風潮に疑念を抱いている。特にやたらと凝った漢字を使った読みにくくて覚えにくい名前が出てくれば疑念はますます募る。名前を変える必然性がないなら、作品毎に一々登場人物の名前を変えることはない。そういえば、鯨は尾沢美津子が出てくる映画を何本観たことだろうか。
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 西瓜鯨油社ならびに牟礼鯨はこの「澤田彩香」シリーズを出すことでその偉大なる文業をいくらか迂回しているきらいがある。

・「ローラ」、『耽溺』(2011.6.12)
 澤田彩香初登場。まだこのときは小田急線沿線(世田谷区)で主人公・村瀬勉と同棲しながら売春をする少女という設定だった。

・「お逮夜」、『ガリア女』(2011.11.3)
 澤田彩香の初再利用。大田区の池上本門寺で10月中旬に催されるお会式にまつわる話。この話を書いたときに澤田彩香について、大田区から川崎市東部にかけての地域に住んでいる少女という構想が固まった。

・『浄められた花嫁の告白』(2012.5.5)
 森響太郎、川崎駅、妻恋神社という要素がこの作品で澤田彩香にまつわるものとしてはじめて出てくる。また、森響太郎は「一日に七十八通のメールを飛ばして人間としての誠意」を見せもする。

・『勃起不全機械β』(2012.9.20)
 名前だけ使った。ちなみに、夫の名前は澤田礼太郎。

・『南武枝線』(2012.11.18)
 森響太郎、川崎駅、妻恋神社という要素がここでも出てくる。また、川崎市東部・中部への現地取材により新しい要素も加わった。『浄められた花嫁の告白』と共通するエピソードも登場する。

・「大貧民」、『常磐線』(2013.4.28)
 名前だけ登場。設定は使っていない。

・『受取拒絶』(2013.11.4)
 森響太郎、川崎駅、鹿島田、チッタデッラといった『南武枝線』と重複する要素が出てくる。
by suikageiju | 2013-09-25 06:59 | 文学フリマ
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