<   2009年 10月 ( 19 )   > この月の画像一覧
COMITIA90
f0208721_1644795.jpg

 西瓜鯨油社(すいかげいゆしゃ)の牟礼 鯨(むれくじら)です。11月15日(日)開催のコミティア90にサークル参加します。コミティアへの参加は今回で2回目です。他には第八回文学フリマに参加したことがあります。

【配置場所】
 め08b「西瓜鯨油社」(西1ホール)

【頒布物】
<新刊>
『南瓜鯨油』(無料、20頁、100部)
 内容は第九回文学フリマの新刊紹介や中澤いづみ女史の掌編「13」、「蜜柑色の少女」冒頭部など。
 スペースの人間に声をかけてください。無料でお渡しします。

<既刊>
『一つの愛とその他の狂気について』(200円、44頁)
 「カラヱイ少年は十三歳で死ぬまで、ありとあらゆる玩具を手に入れた」
 気だるい熱気で熟んだ東方殖民地における、祭司と少年の秘められた愛の物語。
 (敢えてジャンルを決めろと言われれば、創作JUNE系耽美小説でしょうか。もちろん男性も楽しめます。)

『掌編集』(500円、282頁)
 50余編の掌編集。「完全なる書物」を求めて彷徨徘徊する人々の帰結はこの本にあると思うんだ。

*既刊2冊あわせて600円(100円割引)です。

【備考】
・今回は売り子をお願いしています。鯨もたまにいます。
・今回の新刊は無料本です。気軽に声をかけてください。在庫がなくなった場合はごめんなさい。
・「西瓜鯨油社」は「すいかげいゆしゃ」、「牟礼鯨」は「むれ くじら」と読みます。
・質問などがございましたらコメントや「barkituro◎gmail.com」(◎→@)まで。
「破瓜祭」企画、募集中です。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-30 20:00 | COMITIA | Trackback | Comments(0)
入稿完了
 中澤いづみ女史の原稿「13」がそろい、コミティア90用の無料本『南瓜鯨油』を本日入稿した。眠い。今回の白眉はなんといっても中澤君がはじめて西瓜鯨油社で発表する掌編「13」であろう。読んでみればいい。これは凍る爆発物である。無料でこれは安すぎる。100円くらいとろうかな?でも無料と決めたんだから無料だ。無料で中澤君の最新作が読める。これはお得だ。
 私も負けていられない。でも、とりあえずシエスタだ。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-30 13:38 | COMITIA | Trackback | Comments(0)
ツムギウタ
 忘れもしない3年前、2006年11月12日に開催されたコミティア78で、私はツムギウタさんの『ミモザの花が咲く頃に』と出会った。その出会いが私を文章系同人へとかき立てた。そのツムギウタさんと、とうとう同じ会場でしかも同じ列でサークル参加できるらしい。

 め-10a ツムギウタ
 め-08b 西瓜鯨油社

 ブログによれば弦伎さんは当日いらっしゃらない可能性があるらしい。うーむ。それでも嬉しい。大学を卒業していろいろあったためになかなか買えなかった『ミモザの花が咲く頃に』後編をやっと買えるのだから。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-30 11:00 | COMITIA | Trackback | Comments(0)
不況
 先日ワンセグを観ていたら、不況で職を失った人が図書館で一日中本を読んでいる、本屋で立ち読みをしている、などと言っていた。なるほど、と思う。不況のときこそ、人は読書をするのだ。映画は高いし、カラオケも割高感がある。マンガを読むよりも本を読んで教養を身につけようということだろう。それに読書は費用に対して時間を長く使う。不況で職を失い時間の潰し方に困る人にはぴったりの娯楽だろう。それに気分も好景気のときのような浮かれ気分ではない、気分は沈み文字を睨みつけ、自分自身と向き合おうか、そういう気分になるのだろう。南北戦争以後のアメリカ南部文学と日本の戦後文学を比較する論もある。敗北は文学に近い。国と云う大きな単位だけではなく、個人単位での経済的敗北は人を文学に近づける。不況、大歓迎である。
 経済学では、本を買ってつまらなかったら途中でも読むのを止めろ、その時間で有効に使うということを正解にするらしい。私はつまらない本、大歓迎である。そのネタを元手にもっと面白い物語を紡ぐことができるからだ。時間の使い方、時間に対する考え方からして違う、経済学と文学とは相容れぬ水と油のようなものらしい。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-30 01:48 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
仕事としての同人
 近所にCoach & Four ミュンヘン大橋店という複合店があるので日中はそこで時間を潰していた。書店と音楽店と文具店とミスドが入っている。そこで経済学の本などをパラパラ立ち読みしていて思ったこと。
 それは個人サークルの同人活動は、自己完結できる仕事だ、ということ。「個人サークルの同人」という言葉が矛盾しているというなら、自費出版活動と言い換えてもいい。商品の企画開発(執筆)、製造(コピー本)、販売までをすべて一個人でできてしまう仕事なんて、このご時勢あまりない。もちろん、複数人が共同執筆したり、製造を印刷会社に委託したり、販売を売り子さんにお願いすることもあるのですべてが自己完結しているとは限らない。あくまでも自己完結が可能だということ。他にこんな仕事が可能なのは直販農家くらいだろうか。
 同人活動は社会人になるための学習をする場である。作品を企画し、開発し、製造し、販売する。販売した結果、すなわち購買者の反応を見て企画を練り直し、開発し、製造し、販売する。その仕事のサイクルが個人の目と手の届く範囲で展開される。これはなかなか実社会では経験できないことだ。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-29 20:25 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
コミティア91申込完了
 2010年2月14日、聖ヴァレンティーノの祭日に開催されるコミティア91に申込完了した。今度の募集は2000スペースだけれど、やっぱり抽選になるのだろうか。サークル参加者が増えるのはいいことだけれど、落選するのだけは避けたいな。
 とりあえず新刊として『チョコラード』を出す予定(今日決めた)。エスペラントで「Ĉokolado」は「チョコレート」の意。書く物語はもう決めてある。いくつか紀元前の古典を参考にして組み合わせるつもりだ。もう一篇は中澤女史にお願いするかな。
 そしてコミティア91の売り文句は「弊社は即売会でしか入手できない本、書店では手に入らない物語を求めている人のための文学結社です。」にした。大きく出たが、実際に私が求めていて、形にしたことであるし、きっとコミティアを訪れる人が求めていることのはずだ。彼らを失望させたくはない。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-28 17:00 | COMITIA | Trackback | Comments(0)
入稿完了
 やっぷぅー!第九回文学フリマ用の原稿を印刷所におさめた。一気に虚脱状態だ。張り詰めていた弦がぴしゅるーんと切れた。あとは12月6日に会場でダンボールをあけるだけだ。
 西瓜鯨油社の本は、絶対に書店では手に入らない。それは単に一般流通しているか、していないか、といった次元の話ではない。そもそもこういう本を探そうと思っても売られていないということだ。ありきたりじゃない。これが分かる奴はネジが一本飛んでるぞ、とまで言い切れる感覚、いや自信。凡人じゃ読むことすらできない、ましてや理解だなんて。コミティアだから、文学フリマだからこそ読める物語、文章、それが西瓜鯨油社の本だ。
 私は中学高校のときに焦っていた。日本の、海外の、たいていの古典を読んでみたり、眺めてみたりしても、欲しい本が見当たらなかった。無国籍で、重厚で、幻想で、神秘主義で、描写が変態で、内容も変質、登場人物がどこか奇妙だけれど、なぜかみんなしっかり生きている、それでいて思索に満ちており宗教がある、そんな本を探して、見つからず、図書館の毛足の短い絨毯の上でのたうちまわっていた。16歳の私だ。惨めな肉塊だ。
 そして私は自ら筆を執ることを考え付いた。最初は拒否反応が出て嘔吐しまくった。テスト用紙に名前を書くときしか筆を持たない男だったからだ。一行書く度に吐瀉、一枚書く毎に血反吐だ。でも書き続けた。いや、吐き続けた。そして物語らしきものが生まれた。もちろん、畸形児だった。引き裂いた。何年も水子を生み続け、その度に叩き潰して、私は生きてきた。私は人殺しだ。そして書き始めてから8年がたった。やっとまともな奴が生まれた。それが『掌編集』だ。そして『一つの愛とその他の狂気について』が書かれ、こうして第九回文学フリマの新刊に至る。題名は『コルキータ』だ。でもまだ未熟だ。序の口だ。
 西瓜鯨油社はノーベル文学賞を目指す。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-26 23:20 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
天才の秘密

天才の秘密

M. フィッツジェラルド / 世界思想社


 天才とは、たゆみない努力によって開花させた才能ではなく、先天的な異常によって否応も無くこじあけられた天賦の能力のことだ。この本はモーツァルト、ベートーヴェン、ゴッホ、アンデルセン、ルイス・キャロル、コナン・ドイル、ジョージ・オーウェル、スピノザ、カントなど錚々たる芸術家、音楽家、哲学者を列挙し、ギルバーグによるアスペルガー症候群の6つの特徴(1社会的な障害、2狭い興味関心、3決まった手順の繰り返し、4話し方と言語の問題、5非言語的コミュニケーションの問題、6運動機能のぎこちなさ)によって、彼らをアスペルガー症候群だと診断している。故人を診断するとは、横暴であるが愉快である。
 ストーによれば「芸術家や哲学者は本質的に独力で成長することができる。彼らの人生の道程は性質の転換と作品の完成度を高めることから成るのであり、他者との関係から成るのではない」とある。これはアスペルガー症候群の特徴と合致している。「人と人との繋がりのなかで人間は成長する」と考えている人は多い。学校に子供を行かせたがる人がそうだ。たいていは正解である。しかし稀に、学校がその子供の心を打ち砕いてしまうだけで、成長を妨げられてしまう種類の子供がいる。たとえばアスペルガー症候群の子供、発達障害を抱えた子供などがそうである。それでも「人と人との繋がり」を重視する人間は社会の中で「人間ととはこういうものだ」ということを無理に学ばせようとする。無駄である。その子供に挫折感を嘗めさせるだけだ。放っておけ、本でも読ませておけ、好きに映画に行かせろ、音楽を聴きたいだけ聴かせろ。絵筆と顔料くらい買ってやれ。不登校万歳。そういう子供は学校の教科など受けずとも、自分の好きなことを大学のレベル以上まで独学で勉強できる。彼らは学校を必要としないのだ。自分と同じに考えるな。「人間はみんな違う」の「違う」のレベルからして違うんだ。
 天才の存在を認めるべきである。学校と対極にいる彼らを愛するべきである。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-26 10:57 | 感想 | Trackback | Comments(0)
 最初の記憶は二十四時間の航海である。いくらそれ以前に遡ろうとしても、那覇から鹿児島へと向かうフェリーの二等船室よりも前の記憶には手が届かなかった。古代の神話には人類にはとうていどうやってもそれ以前には遡れないという限界があって、「神話的時間」という名前が人類学者によって名付けられている。この物語においても那覇で過ごした最後の眠れない夜が「神話的時間」となって、象の記憶に万里の長城のような果てのない壁を築いていた。

続く
[PR]
by suikageiju | 2009-10-22 09:59 | 掌編 | Trackback | Comments(0)
原稿最終チェック
 第九回文学フリマ用原稿の入稿日を23日にしたので最終チェックをしている。文字数は6万6千字になっていた。この分だと表紙・裏表紙あわせて136頁になるだろう。これを百冊刷る予定である。大きく出たがそれ以下の部数だと1冊あたりの印刷代が予定価格400円を上回ってしまう。赤字にせず、そして全部数を売り切るためのぎりぎりの線だ。でもそれだけ売る自信はある。なぜならそのくらい魅力的な本だからだ。『掌編集』と『一つの愛とその他の狂気について』がセット価格600円だから、西瓜鯨油社の本をはじめて買う人は3冊セットで1000円で購入できる。それにしてもきっと5分で読み終えそうな30か40頁の薄いマンガ同人誌が1000円で売られていて、3冊計460頁の文章同人誌が同じ価格というのは不可解だ。楽しめる時間とか物語の深さは絶対に文章の方に軍配があがると思う。ただデータ量では負けるけれど。
 あと今回の表紙は現役女子高生に頼んだ。某女子校のポスターモデルを務め、某新聞社発行の受験情報雑誌で表紙を飾った女の子と偶然知り合いだったので大福1個で買収し表紙にした。男性嫌いで幼稚さと魔性を秘めた、新刊の表紙を飾るのに相応しい女の子を札幌で捜すのはなかなか難渋すると思ったけれど、私はどうやら幸運な部類だったと言える。なかなか不気味な本に仕上がる予定だ。正直言ってこの内容で400円は安いと思う。
[PR]
by suikageiju | 2009-10-22 01:21 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)