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COMIC CITY 大阪80参加決定
 関東の文学界で横暴をふるった西瓜鯨油社が関西に初上陸する。3週間後、6月20日(日)にインテックス大阪3号館で開催されるCOMIC CITY 大阪80に参加するのだ。配置は
  ケ 6a
参加サークルは1100である。東京コミティアの半分、文学フリマの2倍以上であり、東京コミティアや文学フリマで活動していた西瓜鯨油社にふさわしい規模だ。初上陸にも丁度良い大きさだ。もちろん女性向けが多い同人誌即売会であることも知っている。だが、純文学を謳う西瓜鯨油社は腐女子に殊の外好まれる傾向にある。きっと関西でも受け入れられるはずだ。受け入れて!
 また関東で活躍中の文芸同人Lumiere、鳥久保咲人さんのBL小説『浅き眠りいつか失う朝』も委託してもらう予定。西瓜鯨油社@関西から目が離せない。
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by suikageiju | 2010-05-29 08:49 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
コルキータ、複雑系
あこがれの桐生さんから読書感動文を戴いた。

鯨氏の生み出す作品は、読んでいるうちに潮風を連れてくる。

それは、春先の薄い湿り気をおびた潮風であったり、作中に出てくる南国の蜜柑色の風であったり、雨期の夕暮れに生じる皮膚呼吸を妨げるような質感を帯びた重い潮風であったり。その風の種類は様々でも、共通するのはどれも潮風の香りがするということ。

文フリにて、念願の『コルキータ』を入手したところ、他の団員の手には『複雑系』があり、目の前に好物が並べられるとどちらから食べようか迷いましたがまずはコルキータから食べることに。

まずね、(コルキータも含めて)鯨氏の作品は書き出しがズルイ。入手のきっかけは前回のタトホンでいただいたインフォメーションカードだったんですが、それにコルキータの序文が書いてあって、もう続きがすごい気になる。

ここからどんな物語が始まるんだろうという期待感をばっちり煽られてつい、当日一般入場が始まる前に団員を西瓜鯨油社のブースに派遣。本は表紙買いすることが多々あるため手元に来た時に装丁に若干しょんぼりしつつ(こら!)、ムシャムシャ。ムシャムシャ。美味しかったので再読、さらに再読。内容が良いんだから、装丁にもっと力を入れて欲しい所存です!! もっとたくさんの人に手にとってもらいたい作品。でも内容についての感想は書かない! 僕の言葉では鯨氏の作品の良さは伝えられないから。強いて言うなら、サブキャラ萌えの僕としてはダオの部下が好きだなぁ、とか。あとは、複雑系内の作品だとナパパラが好みです。ご馳走様でした。

まぁそんな感じで取り留めの無い感想ですが、読み終わった後に感じる熱砂雑じりの潮風がこれからの暑い季節にぴったりの一冊ですよー。

http://d.hatena.ne.jp/escape_hatch/20100525/p1


ダオの部下とか!鯨も名前を覚えていないっ!
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by suikageiju | 2010-05-25 18:23 | 弊社発行物 | Trackback | Comments(0)
第十回文学フリマ戦利品
 文学フリマ関係者諸君、お疲れ様。ブースにいらっしゃってくれた皆さん、弊社同人誌を買ってくれた神様、ありがとう。文学フリマ後の打ち上げに参加した方、がんばった。ちなみに、鯨は交流よりも戦利品を優先した。こんな奴で済まない。
 さて、文学フリマであった。鯨は何度も土下座したりブース前でスクラムを組んだりして、知力面よりも体力面で辛い一日であった。その肉体を酷使した結果か、総売上は75冊を記録した。『複雑系』の売上は36冊、『コルキータ』は売上17冊で全百冊を4つのイベントで売り切り、『タロティスト』の売上は22冊だった。文学フリマ参加者もやっと西瓜鯨油社の水準に追いついたのだろうか。もしそうでなくとも、この奇跡的な売上部数は人間の力の結集である。それは西瓜鯨油社読者諸君の協力であり、売り子の尽力であり、忘れてはならないのが牟礼鯨の筆力と人間力である。では皆さん、またどこかで会おう。
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 以下は戦利品一覧である。
・『絶対移動中 vol.7 IT文学』 絶対移動中
 鯨が寄稿した雑誌。伊藤鳥子さんのおかげでいい本に仕上がった。
・『習作企画 幾夜一夜 第一集』 シアワセモノマニア
 鯨が寄稿した雑誌。青波零也さんの企画力の賜物。
・『楽園千夜一夜』 シアワセモノマニア
・『Dorj』 奇刊クリルタイ
 鯨が寄稿した雑誌。かっくいい。
・『本当はこの文章系同人がすごい2010春』 井伏
 鯨がアンケートとレビューを投稿した。
・『ぶっころせ刑法39条ちゃん』 芝浦慶一 ノンポリ天皇
 元・女子中学生を連れたキチガイほど危険なものはない(褒め言葉)
・『蝶に堕落を』 雨宮恵
 近江舞子さんは男の娘でした。中澤いづみは高評価。
・『錯乱せし群青』 加楽幽明 闇擽
 ブース設計が秀逸。
・『すな子へ』 泉由良 白昼社
 謎の女性詩人による本。
・『幻想愉悦短篇集Ⅱ』 -Escape-
 総勢20人くらいいるらしい。
・『爛漫乙女selection』 菊池とおこ
 お隣さん。スウィート&ビター
・『一羽の鳥が飛行機から飛び降りる』 ワタリサエコ ナタリー
 気になっていた一冊。
・『ドールハウスの童話』 佐藤
 これも気になっていた一冊。
・『連絡通路』 白草 spin quantum number
・『夜を喰らう孤独』 白草 spin quantum number
 文フリ後の打ち上げに悩む若者。
・『ケフィアプラス』 三糸ひかり・高根ゆん ソベルテクァイユ
 実は三糸さんは鯨より年下。
・『雨の日、テトラポッドで』 霜月みつか 1103号室
 これまた気になっていた一冊。
・『19歳の反抗期』 霜月みつか 1103号室
 姉はロシア人みたい
・『ただひとりの。』 真乃晴花 Natural maker
 また天使であるか!
・『囚われのきみと踊ろう』 日野裕太郎 下町飲酒会駄文支部
 作り続ける力がある。
・『LOL11』 屋代秀樹
 やはり表紙はこのデザインか。
・『遡・紫』
 背後に潜む方。
・『ぬ』 脳内はちみつジャンクション
 のっけからハイテンション
・『雑誌サンカク』 サンカク
 元キャンギャル!
・『こがるるおもひ』 音縫美香
 鯨に惚れると火傷するぜ!

あと何故?の森井聖大さん、笑半紙の太田和彦さん、NorthWest航空さんからチラシを、鳥久保咲人さんからゴディヴァのチョコをいただいた。ありがとう。そして象印社のくまっこさん…。くまっこさん!

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by suikageiju | 2010-05-23 20:44 | 文学フリマ | Trackback(1) | Comments(0)
第十回文学フリマ
 西瓜鯨油社の牟礼鯨である。5月23日(日)開催の第十回文学フリマにサークル参加する。過去には第八回・第九回の文学フリマに参加した。今回の文学フリマでは無料配布物を用意している。4月のコミティア92では人だかりを見てすごすご退散された方がいたそうなのでその無料冊子はチラシ置き場にも数冊置く予定、もちろん人見知りなあなたのためでもある。

【配置場所】
 I-11

【頒布物】
<新刊>
『ハシュカダル』(24頁)
 第十回文学フリマで「何も稔りはなかった」と失望したまま帰ってしまう人を一人でも減らしたい、「所詮、創作文芸なんてこんなもんだ」と訳知り顔で吹聴する人の口を言葉の打刻貨幣で塞ぎたい。そのために西瓜鯨油社は『ハシュカダル』を無料で配布する。もちろん弊社同人誌購入者にも無料で進呈する。あ、そこ、これだけ貰って帰るなよ!

『複雑系』(240頁)
 『掌編集』完売後、唯一の掌編・短編集、zugzwangな登場人物たちが織り成す16篇の物語群。『オイディプス王』をより面白くした「エディポ」、鯨版『闇の奥』としての「死に逝く者が貴殿に挨拶を」、餌として自らを規定する部族を描く「喰われるナパパラ」、「蜜柑色の少女」完結版などを収録。文学者気取りのあなたなら必携の書。

『タロティスト』(24頁)
 中澤女史による、タロットを題材にした物語。エストニアの首都タリンにも似た心象都市を舞台にして繰り広げられる幻想。歪な操り人形たちの紡ぐ運命とは!女子高生に読んでもらいたい不思議少女寓話。

『コルキータ』(136頁)
 「コルキータを買った男は四十日で死んだ」初恋の罪によって子宮を奪われた高級娼婦コルキータは恋の呪いを身にまとっていた。この美少女と出会い、初恋の感染症のために狂気へと追いやられる青年ダオ。官能的言語による叙事詩が幕を開ける。刊行後、3イベントで80冊以上売り上げた人気作。

【注意】
 西瓜鯨油社を訪れることは文学を少しでも齧っている者の義務ですが、西瓜鯨油社関係サークルでも牟礼鯨の一味変わった物語を読めるので是非訪れてください。また奇刊クリルタイさん『dorj』絶対移動中さんの『絶対移動中vol.7』シアワセモノマニアさんの『幾夜一夜 第一集「犬、料理、劇場」』の3冊を同時に西瓜鯨油社ブースで提示された方は「大クジラー」と認定、『複雑系』か『コルキータ』を1冊贈呈します。

【備考】
・基本的に売り子が対応しますが、たまに鯨もいます。
・『コルキータ』は残部20部程なのでお早めにどうぞ。
・「西瓜鯨油社」は「すいかげいゆしゃ」、「牟礼鯨」は「むれくじら」と読みます。
・質問などがございましたらコメントや「barkituro◎gmail.com」(◎→@)まで。
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by suikageiju | 2010-05-19 06:52 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
デザイン・フェスタ
 東京ビッグサイトで開催されたデザイン・フェスタvol.31に参加した。そこでは、自意識が昂じた結果として作品を展示している芸術家たちの作品を楽しめたほか、劇団日本のラジオさんの「ソネザキシンヂュウ」などの劇も楽しめた。「ソネザキシンヂュウは、単に脚本を読むのとは違い実際に劇で見ると実に艶かしい。その他にも実演やライブや描画など興味深いブース展示があり、参考になった。鯨は文芸同人をやっているので、彼らの自意識の発現に大いに勇気付けられた面もある。ここで得た力をそのまま文学フリマにぶつけていきたい。
 そのなかで特に笑えたのは劇団うえのの本さんとClowncrownさんのシネマイムである。是非、DVDを購入して楽しまれてはいかがだろうか。
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by suikageiju | 2010-05-16 20:15 | 雑記 | Trackback | Comments(2)
複雑系
神風零さんから感想をいただいていました。

「複雑系」 西瓜鯨油社 様

コルキータの世界と同じ世界で展開する短編がそろっていました。

…16話も!

歴史物を読んでいる感じで、楽しんだととともに、勉強になりました。

作者は一人であるというのに…どうしていろいろな文化を持つ国の話を自在に操れるのでしょうか。

個人的には「男の平和」が一番好きです

http://ameblo.jp/kamikazerei/entry-10536319543.html


感謝である。「男の平和」が一番好き、というのは意外だったりして、その意外さが嬉しい。
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by suikageiju | 2010-05-16 19:39 | 弊社発行物 | Trackback | Comments(0)
複雑系
サロン・ド・マロリーナの竹内みちまろさんからまた感想を戴いていた。

「複雑系」(牟礼鯨/むれ・くじら):16編の作品を収録した作品集。佳作。楽しみにしている読者が多いと思うので内容には触れない。前回の文学フリマで入手した「掌編集」と「コルキータ」の拝読後、読書というものを自分の中で考えるようになった。今の自分の小説の読み方は、不純なのではないだろうか。もちろん、今の私は、子どものころの心にかえることはできない。大人のしがらみを身につけてしまっている。しかし、それならば本を読む資格はないのかもしれない。私の中では、鯨さんの作品は、カードのめくり合わせゲームというイメージがあった。すでに、「掌編集」と「コルキータ」という2枚を裏返している。今度、3枚目をめくった。もちろん、札を置くのは作者の鯨さんで、めくるのは読者の私だ。しかし、作者も読者もなく、めくられた札がすべてなのかもしれない。ちょっと目を離してから再びのぞき込むと「掌編集」がクラブからスペードに変わっているということもあるかもしれないし(読者の視力が変わることもある)、いったんめくった「コルキータ」をまた伏せて、再び、めくり直してみてもいい。前とは違った絵札が出てくるかもしれない。しかし、そもそもに、札はどこから来るのだろうか。配置するのは作者だが、配置する前の札、あるいは、その原型はどこにあるのだ。作者の内部か、もしくは、作者の外側か。しかし、そんなことを考えるのは大人の脳みそだけだ。もう寝なさいと言われても机に座ってページをめくり続ける子どもは、札の絵柄をただ夢中になって眺める。人様の作品の感想と銘うってひたすら自分語りをしてしまったが、鯨さんの作品は、読者に読書というものを考えさせる。

http://9308.teacup.com/salon/bbs/86


読者を考えさせる、読者が反発したくなる、そんな作品を書けたら、これより嬉しいことはない。
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by suikageiju | 2010-05-16 09:32 | 弊社発行物 | Trackback | Comments(0)
コルキータ
ササロックこと佐々木六春さんから『コルキータ』の感想を戴いていた。

文章系同人「西瓜鯨油社」の物語作家の牟礼鯨さんの小説。

いや、面白い。


普通にササロックが好きな、というか、ササロック的に「文学とはこうだ!」

みたいなポイントをかなり全部に近くおさえている、非常に肌に染みる一作。

いや、別に「アマチュアの」とか「同人の」とかの余分な枕詞抜きで、

「文学小説」として、内容も切り口もテーマも表現力も、普通に面白いんで

ないかい。

少なくとも、現代で「文学作家」を気取ってる、自称とか社会通念上の

プロ作家の文学小説なんかよりは、ササロックは断然こっち買います。

これでササロックは、特に昔はさ、自称作家志望者の小説を、長いのも

短いのもあわせりゃあ、300~400くらいはゆうに読んだわけですが、

その中の300~400作くらいは、

「ええと間違ってたらすいません。阿呆ですか?」

と言いたくなるのばっかだったわけで(実際面と向かって言ったこともあります)、

いい加減うんざりしてたんだけどね。

なんだよ~、こーゆーのがあるんなら、10年前に出してくれればよかったのに。

そしたらササロックは、小説一筋で余計な脇道にそれることもなく、幸せに

暮らせてたろうになあ。。。

さて、本題。

いや、ぶっちゃけ、「西瓜」と「鯨油」を組み合わせて団体名にしてるところで、

如何ほどのものなのだろうと、ちょっと言葉のセンスを疑ったところも

無きにしも非ずなのですが、

内容は、言葉のセンスはササロック的に非常に好きな文体でした。

いい加減しつこいようですが、ササロックは、現代小説で「文学」というなら、

「マシアス・ギリの失脚」(池澤夏樹著)が好きなのよね。

何が好きなのかというと、馬鹿みたいな「私」一人称とかけ離れた、

遠く歴史の全体を敷衍するような見地というか視界というか。

現代の日本の社会という狭い枠にとらわれない、

本質的な人間の感情と、それと社会の在り方の間に生じる齟齬とか。

現実の中に非現実が入り込んできて、それでなお一層物語が現実的に

見えるような、啓蒙的な視線というか度量の広さというか。

寓意の持つ意味が多角的にとらえられるようでいて、一本芯が通っていて

決してぶれない、確固とした奥行きをもたらす群像的なエピソードの

組み込み方というか。

今回の『コルキータ』はね、そういうあり方的なものが、ササロックの考える

「文学」のイメージとかなり重なるものがあってね、吃驚。

そして、氏のブログ拝見したら「ギリシャ奇談集」読んだというのがあって、

吃驚。ササロックもちょうど何日か前に読んだばかり。

カラヴァッジオの映画評は、ササロックの考えとはチョイ違うところも

ありましたが、踏み込み方がササロックの好きな方向で、読んでて

楽しいのよね。

10年前の文学研究会に連れて戻って、「村上」「村上」言ってるバカどもと

入れ替えたいわさ。

ん? そしたら結局全部いなくなるから、昔に戻らなくても同じじゃね?

あ、違うわ。

10年前のササロックと今のササロックの間には越え難い溝があるのでした。

また話がずれとるがな。。。

話を戻しまして、、、

ササロック的には、コルキータの生を追う叙述の流れから、「僕」の一人称

が出てくる、ダオの話に映ったところで、すでに筆者の力量には安心したので、

初読の作家だからと肩肘はるのやめました。

まあ、細かいことはあと何回か読んで、ちょいと調べること調べてからですが、

(あかん、知識が抜けてるせいで、ある表現に隠されてる深層がちゃんと

見えなくなってる・・・)

コルキータに対する感情が、素直に「愛」から始まったところが、ササロック的には

唯一の感覚的な齟齬なのです。しかしてそれが、結構大きい齟齬だったの。

ササロック的には、最初の感情は「憎しみ」的な何かであってほしかった。

きれいにストレートに「愛」からはいられると、どうしても違和感があってね、

感情移入ができなかったんよね。

ササロックが汚れすぎ・・・

というのはおいておきまして、歴史を流れるような叙述で説明しているリズムと

物語や人物にクローズアップする部分のリズム感は、うねりがちょうど

ササロックの波長にあってたのでね、もうちょっとページ数増やしてその部分が

膨らんではいってきてたら、ラストはかなりずきんと心に響いたんだろうと

思うのです。

まぁ、ササロックのために書いてるわけじゃないでしょうから、無いものねだり

なんですが。。。

あと、表紙ね。ファンタジー世界の美女=アングロサクソン系という固定観念

を打ち崩すという目的だそうですが、、、

そこをあえて打ち崩そうとする根拠は何なのだろう?

別に、ササロックはそこにこだわりないからねえ。

今回の作品なら、普通にアングロサクソン系の美女を表紙にしたほうが

いいと思うのですが、、、。別にどっちでもいいけど。

というか、ササロック的には、表紙は、苦悩する男の表情でいいと思った。

あと、ネット上で見たとこ、文体が崩れているという評価があったようですが、

崩れてるかな?

ササロック的にはすごく落ち着くんですがね、この辺、世間様とはササロックは

感覚がだいぶ違うらしいという噂もちらほら。

ともあれ、久しぶりにゆっくり読み返すに足る文学を見つけたので、

追々いろいろゆっくり考えましょう。

いずれまた、詳細をば。

http://ameblo.jp/sasaki6/entry-10493975417.html


また「趣味的ランキング2010上四半期上位」にも5位にランキングした。鯨も「西瓜鯨油社」の「油」に違和感を覚えます。
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by suikageiju | 2010-05-16 09:21 | 弊社発行物 | Trackback | Comments(0)
コルキータ
 白昼社の泉由良さんから『コルキータ』の感想を戴いた。

西瓜鯨油社の同人作家(商業作家ではない方、という程度の意味合い)の牟礼鯨氏の「コルキータ」を読みました。文学かくありらむとか村上某よりもこっち読もうぜとかいうネット上の書評の声高さに誘惑されて、文学フリマの日にお取り置きをお願いしていたのです。当日受け取りにいくと、他の品物は完売していて、お取り置きのお願いなどをしたわたし何様のつもりで登場すればいいんだろう申し訳なし、と思い、なので鑑賞文も書きます。

この本はわたしにとって、ひとりの同人文筆家の、本の作り方をよく見せてくれて考え深く感慨深くさせてくれました。わたしは物語(小説)作家というものを

A:出来事を起こしていくことによって話を創り上げる作家

B:文章の間合いの叙情性によって話を創り上げる作家

の2通りがあって、どんな作家に一番惚れるかというと、「Aかと思えばBだった」又は「Bかと思いきやAだった」という質の作品である。物語というものは、自分人間ひとりがいれば2本出来上がり、そのひとがひとつの何かと出逢えば4本に増えるという、等比級数的に簡単に増殖するものだということを、わたしは知っているので、物語が物語めいて進んでゆく本を泉は基本的に読まない。RPGゲームをする趣味が無いのと同じ理由で、物語が起きるワールドなんて、現実だけで、充分だ。

以上のようなスタンスのため、「コルキータ」の物語性をわたしは正当に評価出来ないかも知れない。「コルキータ」を読んで思ったことは、世界史の勉強が割合愉しかったな、という遠い思い出である。宦官制度について、ハンムラビ法典について、そんなスケールが大きいようで小さい世界史の事事を学んだときのような気分がほんのり甦ってくる本だった。

しかし文体の口当たりがなんともよろしくない。地の文がかっちりしていなくて軽くて気になる。もしかしたらこれが現代か? ライトノヴェル的作家の切り口を殆ど拒否してきたわたしの舌は、いやいやする、というわけか? 岩波文庫などで、海外作家の古典を読む課題が出たのだけれど翻訳者の文体が合わないなあ、という感覚だったが、次に「複雑系」という、同じく牟礼鯨氏の本が待っているので、鯨氏も感想文を待っていたまへ。

 

(余談だが、表紙写真の女子高生はネット上や一見よりも、本文を読んでからの方が可愛らしく感じられた。これはこの本の実力だろう)

http://d.hatena.ne.jp/last-kiss/20100529


 思い返せば『コルキータ』は「恋愛不可能性」を男性読者と笑いあうための、現実のための物語だった。その本が、物語世界では「基本的に人形か物体」とみなされている女性読者に読まれるというのは何だかくすぐったいものがある。

 あとは文体問題である。魔術的リアリズムは人を選ぶ、というから気にくわない人がいるのは当然だ。しかし泉氏は読解力を鍛えたまえ。そしてライトノヴェルが何かということをしっかりとお浚いすべし。
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by suikageiju | 2010-05-13 07:12 | 弊社発行物 | Trackback | Comments(0)
第十回文学フリマで気になるサークル
 第十回文学フリマで今、牟礼鯨が気になっているサークルをちらほら書いてみよう。こういう選サークル記事は両刃の剣で、名前を書かれたサークルは「こりゃ、違う。なんてことしてくれた」と怒る。一方で、名前を書かれていないサークルはむすっと押し黙り心の奥底で「これだから牟礼鯨という莫迦は何も分かっていない。半可通の癖に知ったかのようなことを書くなよ」と罵るものだ。仕方のないことである。ただネット上に書いておかないと鯨自身が当日サークル詣でをするのを忘れてしまうし、このブログを読むのは西瓜鯨油社読者や西瓜鯨油社ファンやイヅラーで人間としての深みも読解力も兼ね備えている方々だから、この記事の真意を理解してくれるだろう。いくつか指摘があったように、鯨は読者の方々の理解力と寛容さに頼りすぎなのかもしれない、だが耐えろ。
 あと今朝の記事「第十回文学フリマ、西瓜鯨油社関係サークル」で紹介させて戴いたサークルの紹介はここでは省かせていただく。それと、もちろん買ったことも貰ったこともないサークルさんの名前はここには書いていない。当然だよね。だから載っていないからって怒らないでください。拗ねないでください。これから仲良くしましょう。鯨のコップはいつも上向きですから。

ソベルテクァイユ、G-01
 鯨が敬意を払う同人作家。
ナタリー、L-18
 短編と掌編という、鯨と同じ分野を専攻する同志。
佐藤、K-11
 結構、佐藤さんを評価している。
ノンポリ天皇、H-01
 「クジラとセックス教」がダール教を彷彿とさせる。
-Escape-、B-05
 新進気鋭だね。
Spin Quantum Number、M-14
 男なのに文が女っぽいのは才能かもしれない。
雲上回廊、D-02
 絶対移動中の同志だったりする。
Mistic Blue、B-03
 設定が結構キてる。
サロン・ド・マロリーナ、M-09
 素朴にがんばっている。
LOL、J-09
 毎度ありがとうございます。
虚影庵、M-02
 安定している。
・南洋文芸通信社、B-15
 もはや大手の風格。
・下町飲酒会駄文支部、F-10
 製本もがんばっているし、質も高い。
脳内はちみつジャンクション、F-17
 売り子が気に入っているらしいぜ。
・North West航空、M-08
 圧倒的な存在感。
新嘲文庫、N-05
 意外かもしれないけど、結構ココ好きよ。
笑半紙、I-17
 旧き鯨を知る男によるサークル。味わい深い。私家チェックマップも参照せよ。

 あとは買ったことないけど1103号室、J-05が有望株。はいそこ、自分のサークルの名前がないからって家に入れてもらえない飼い犬のような顔しない!第十回文学フリマで知り合いましょう。
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by suikageiju | 2010-05-11 19:31 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)