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本の杜2報告
本の杜2が9月29日15時30分に無事終わった。サークル数46に対し一般参加入場者数はそれを上回る50人超になったとのこと。夜勤で精神と肉体を削りながらも集客に尽力された主催者及び準備会には感謝したい。また、つぶらな瞳をした主催者によると西瓜鯨油社の当落通知が開催日前日になったのは単に案内発送準備段階でのリストに弊社が漏れたことが原因らしい。次回はこの経験というか失敗を生かして申込受付から案内発送までをシステム化するらしいので当落通知や早期レスポンスには期待できるだろう。またその本の杜3は『本の杜2イベントカタログ』の代表挨拶文によれば、同じく川崎市産業振興会館にて2013年3月17日(日)に開催されると告知されている。奇しくもその一ヶ月後、2013年4月14日(日)の第十六回文学フリマ大阪開催なので創作文芸及び評論の首都圏での受け皿としての機能を本の杜3は期待されているのだ。更なる拡大が見込めるだろう。
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上の写真は川崎市産業振興会館である。JR川崎駅改札口を出て左手西口から線路沿いの大きな道を多摩川へ歩けばたどり着ける。だが、この産業会館は川沿いにひっそりと佇んでいるので見落として道に迷われた方もいた。まさになかなかたどり着けない「カフカの城」然としている。その4階で開催された本の杜に西瓜鯨油社は今回初参加したけれど、サークルスペースは広々としており、通路も歩きやすく、見本誌スペースの前には無料で麦茶を飲める休憩スペースもあって居心地がよく、スケブ男も徘徊できるくらい余裕のある落ち着いたイベントであった。暇な土曜日、川崎駅での買い物帰りに立ち寄りやすい同人誌即売会である。
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弊社は今回三種類の本を持って行き『勃起不全機械β』は13冊、『物語群』は1冊、『flugas filozof'』は5冊捌けた。なかには全冊買いされた方もいた。今回はまったく営業せずに立ち読みしたい人には顎先で促し勝手に立ち読みさせて声をかけず話しかけられたら話し返すという方針でやった。接客時間以外は隣の出版評論社のバーバラ・アスカさんと話したり横須賀脱線男を冷やかしたり、鈴木さんとマコさんのかなまらの仲を確かめたり、会場内を見回ったりした。一般参加者だろうか、添嶋譲さん、栗山真太朗さん、象印社総裁くまぞうさん、桜井夕也さんなどの姿をうかがうことができた。会終了後には京急川崎駅近くの鳥貴族でサークル参加者6人、一般参加者2人、主催者、他のイベント関係者3人で打ち上げをした。同人誌即売会運営の裏話や徹夜組の駆除法、金の玉おじさんの話などで盛り上がった。次回以降、この打ち上げを本の杜公式で行うとのこと。

【獲得品】
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・『お日さまがあった時』、雨の冬、すうぱあーなになに
 チリ共和国からやってきた留学高校生カルロスの作品。村上春樹、三島由紀夫、吉本ばななが好きで、友人に手伝ってもらいながら書き上げたらしい。ラテンアメリカ文学の影響を受けた日本創作文芸がここにある。

・『家で作れる海軍めし4』、バーバラ・アスカ、出版評論社
 お隣さん、「出版評論社といえば、暗黒通信団と並ぶイロモノ評論サークルですよね」などと鯨は言っていた。おしゃべり好きな人。翌日の新潟コミティアへ夜行バスで向かうらしい。夜行バスにまつわる小便的不安について話した。

・『オーケストラの祭日』、ありすうちゃ、二乗天使
 偶然くまぞうさんと同じ本を購入し、胸の谷間目撃談で盛り上がった。ご本人もオーケストラ経験がある上でのオーケストラ物。本の杜終了後は当然オーケストラの練習へ行く。

・『川と夕陽とたい焼きと』、つむぎゆう、懐中天幕
 文章に定評のあるサークルと聞いて購入。この手の本って過剰な表現を盛り込んで読みにくくなっている例が多いけれど、このサークルさんは読みやすい。

・『少女地獄第九階層』、風合文吾、少女地獄第九階層
 地獄の淵から這い上がってきたような方が座っていたので気になって購入。

・『そうだよ36』、鷹部屋荘平、ミニコミそうだよ編集室
 遅れてやってきたお隣さん。湘南では有名なミニコミ屋さんらしいけれど全編手書き。挿絵がシュール。

・『Phony』、歩登、本場の歩登屋
 話しかけるといきなり漫才がはじまるサークルさん。

・『黄昏シャンパーニュ』、文芸創作ほしのたね
 その可憐さに苛立ちながら購入した、購入せざるをえなかった。

・『Melted Fortunes -White Feathers 上 -』、RITSUKA、EYE OF THE MARK
 馬術部ものの下巻。

・『惑星黄金期』、杜甫口、ゆにわ荘
 分厚い398頁の文庫本。著者名は杜甫口だが、名刺には「甫杜口」と印字されている。これには悲しい物語が込められていた!

・『列島神社本マニアックじんじゃらん』、W turismo
 無名な神社の解説や行き方が地図や挿絵付で載っている本。
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by suikageiju | 2012-09-30 09:19 | テキレボ・本の杜 | Trackback | Comments(4)
本の杜2
西瓜鯨油社は9月29日(土)に川崎市産業振興会館で開催される文芸作品オンリー同人誌即売会本の杜2に申し込んだけれど参加できるのかどうか開催日の3日前になっても分からない。ちなみに第一回目のイベント「本の杜」は参加せず、名前だけは聞いていてサークル参加案内が3日前に来るイベントだとは知っていた。第二回目の開催となる本の杜2の募集は一旦9月2日で締め切っていたのだけれど6日まで追加募集をかけるということを鯨は当の6日に知り、その日のうちにオンライン申し込みをし、ゆうちょ銀行の振替口座に参加費に相当する3000円を振り込んだ。
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そして今日9月26日である。申し込み手続きをした9月6日中に「仮申し込み受付完了」の返信メールは来ているけれど本申し込みが完了したという通知は未だ来ていない。「仮申し込み受付完了」メールには「数日中に送金案内のメールをお送りします」と書いてあるがその送金案内メールは来ていない。そして開催まで3日と迫った今日になっても他のサークル参加者には届いているという参加案内は届いておらず、24日月曜日にお問い合わせフォームから申し込みが受理されたか確認のメールを送ったけれど返答はなく、主催者の方にツイッター上で@を飛ばしたけれどリプライ返しはない。本の杜は西瓜鯨油社にとってまるでフランツ・カフカの小説『das schloss』の「城」である。参加できるのではと期待してぐるぐる周囲を廻っていても永遠に参加できない。城主はいるが便りを送っても返答はない。答えを持っているのは「城」の周囲に住む村人だけ。そしてサークル参加できないのであれば委託参加で妥協するしかない。そんな「城」が川崎駅近く、明治製糖工場跡に聳えている。伝わらなかったかもしれないし、届かなかったのかもしれない。最初から可能性なんてなかったのかもしれない。
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「おまえは今不安か」と問われれば「落ち着かない」と答えよう。もちろん本の杜準備会さんが「私たちはやるべきことをやりましたし、やります。当日参加できるかできないかは当日もしくは前日にはわかりますよ。まぁ、慌てず焦らずお待ちなさい」というスタンスであるなら鯨は一サークル参加者としてそれに従うのが道理だと思う。或いは「西瓜鯨油社さん? ああ、落としました。落選です。これはイベント主催者側としての判断です。ええ、参加費の三千円ですか? あれは準備会への寄付として扱わせていただきます」とするのであればそういうものだろうと思うし「9月6日まで追加募集をかけた? ははあん、あなたはそれを馬鹿正直に信じた、そういうことですね」と愚かさを指摘されるのであれば黙って恥じ入る他ないだろう。でも、もしかしたら27日以降に参加案内が届くかもしれないし、何らかの返答があるかもしれない。もしそういった変化が29日11時までにあれば追って報告する。そして万が一、西瓜鯨油社が本の杜2にサークル参加できるとしたら、以下のような頒布物を持って行く。関西コミティア41と同じだ。
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【配置場所】
 未定

【頒布物】
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(右から)
・『flugas filozof'』(128頁) 地方同人誌即売会限定冊子
 この短篇集の題名は国際補助語エスペラントで「賢者は飛ぶ」という意味を持っている。完売した『ガリア女』を基盤に九篇の卑猥短篇を収録した人間軽視の一冊。

・『勃起不全機械β』(28頁) 地方同人誌即売会限定冊子
  心臟を患ふ妻を氣遣ふあまり、自動機械ロヲラと毎夜性交する澤田禮太郎。軍と心理醫の介入により暴かれる澤田家閨房の眞相とは。そして勃起こそ愛の全てと假定するなら、確實に勃起する自動機械と勃起不全の男と、どちらが人間らしいのか。舊字舊假名で書かれた人間喜劇。

・『物語群』 増補改訂版(568頁)
 『掌編集』と『複雑系』の完売後、「完全なる書物」を目指して掌編・短編集として頒布された『物語群』、その増補改訂版。娼婦幻想譚『コルキータ』と同じ物語世界で、zugzwangな登場人物たちが織り成す83篇の物語群。

【備考】
・「西瓜鯨油社」は「すいかげいゆしゃ」、「牟礼鯨」は「むれ くじら」と読みます。
・質問や取置などはコメントや「murekujira◎gmail.com」(◎→@)まで。


続報
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by suikageiju | 2012-09-26 22:46 | テキレボ・本の杜 | Trackback | Comments(0)
ジョソウダンシ!!
夏コミことコミックマーケット82で購入した本。霜月みつか嬢の「カヲルコ」と伊藤鳥子女史の「ミントブルーの回転」が収録されている。8月くらいから突然眠りこむ現象があってそこで作業が中断してしまうことがあり、この本も26頁まで読んで中断していて肌寒くなった9月下旬にふとしたことがきっかけで思い出して読みあげた。ちなみにこの本、表紙をめくると「すべてのかわいい男子女子に送る女装する男子の本」とあっていきなり「お前は読むな、糞ガキ」と言われている気がして腹が立つ。きっと夏に読んだときも腹が立ったのだろう、4Bの鉛筆で「送る」に二重線を引いて「贈る」と訂正してあった。
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「カヲルコ」と「ミントブルーの回転」とそれぞれ主人公として名前が[kaɔru]と発音する女装男子を据え、「カヲルコ」は豊田の一人称視点でその女装男子を描き、「ミントブルーの回転」は女装男子によりそった三人称視点で日菜子、長野などの登場人物とのかかわりを描いている。そして、霜月みつか嬢は繋げる人で、伊藤鳥子女史は並べる人だ。あるいは一人称だから繋げる他はなく、三人称だから並べられたのかもしれない。「カヲルコ」は話が繋げられている分、それこそ完全小説と言えるくらいの円形を保っている。一方で「ミントブルーの回転」は並べる人がよく起こし勝ちなのだけれど話が破綻しているという面白さがある。話の破綻というのは、書くべきモノではなく書きたいモノが並べる人の脳裏を飛び交ったときにやってしまうもので、今回の破綻の原因は日菜子なのかもしれない。日菜子はそれこそ破綻しているニンフォマニアな女の子らしいんだけれど、ニンフォマニアは「この人はニンフォマニアです」と書けばニンフォマニアになるわけではなくニンフォマニアな描写が必要なのにそれが無いのか、鯨が見つけられなかったのかは知らないけれど、その描写が無くて単に「こうなんです」と説明されているだけなので日菜子にニンフォマニアとしての印象が薄い。なので日菜子が「依存心や自己愛や性欲がごちゃまぜになった自分をあやういところで支えながら生きていた」という実感がどうも湧かなくて、そのために(きっと日菜子をこの話の軸にしようとしていたんだろうけれど)その他の登場人物、かおるや長野の描写の説得力に欠けている。特に長野が日菜子を選んだ理由「何か許されたような気持ちになったことは想像に難くない」だけでは想像に難く曖昧で、かおるの「信じてあげて欲しいな」で都合良く利用された感がぬぐえない。長野を登場させず日菜子エピソードをもっと盛れば良かったんじゃないのと思ったほど。それらを破綻と言えば破綻なんだけれど、もちろん物語に説得力は無くても構わないわけで、それで「舌入れてとろとろのキス、したいね。れろれろちゅるってしたいね」の魅力が半減するわけではなく、文章の切れ端に垣間見える作者の利己主義と暈かされた人物描写とカナの不要感でなんだかこう並べざるを得なかった焦燥感が漂っていて読後が気持ち悪く、その気持ち悪さが読み手にとっては面白さとなっていて「ミントブルーの回転」はとにかく気になる作品である。第十五回文学フリマでも頒布するとのことなので是非読むと良い。あまり女装男子は関係ないので読まず嫌いはダメだ。

コミティア101 stars/time/bubbles/laugh
女装☆男子 そんなときもある
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by suikageiju | 2012-09-25 22:41 | 感想 | Trackback | Comments(0)
関西コミティア41
2012年10月14日(日)、大阪はOMMビル(大阪マーチャンダイズ・マート) の2階A・B・Cホールで開催される関西コミティア41に西瓜鯨油社は参加を申し込んだ。前回の参加は関西コミティア37で、今回で実に2年ぶり2回目の参加となる。今年は3回も関西地方へ行っていてこれで4回目になる予定だけれど、この10月は原付では行かず夜行バスで行って新幹線で帰ろうと考えている。
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【配置場所】
I-20

【頒布物】
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(右から)
・『flugas filozof'』(128頁)
 この短篇集の題名は国際補助語エスペラントで「賢者は飛ぶ」という意味を持っている。完売した『ガリア女』を基盤に九篇の卑猥短篇を収録した人間軽視の一冊。

・『勃起不全機械β』(28頁)残部僅少
 心臟を患ふ妻を氣遣ふあまり、自動機械ロヲラと毎夜性交する澤田禮太郎。軍と心理醫の介入により暴かれる澤田家閨房の眞相とは。そして勃起こそ愛の全てと假定するなら、確實に勃起する自動機械と勃起不全の男と、どちらが人間らしいのか。舊字舊假名で書かれた人間喜劇。

・『物語群』 増補改訂版(568頁)
 『掌編集』と『複雑系』の完売後、「完全なる書物」を目指して掌編・短編集として頒布された『物語群』、その増補改訂版。娼婦幻想譚『コルキータ』と同じ物語世界で、zugzwangな登場人物たちが織り成す83篇の物語群。

【備考】
・「西瓜鯨油社」は「すいかげいゆしゃ」、「牟礼鯨」は「むれ くじら」と読みます。
・質問や取置などはコメントや「murekujira◎gmail.com」(◎→@)まで。

上は会場の地図である。Google earthで話題になった岡田玉山の「摂州大阪地図」によれば、OMMビルが建っている場所は19世紀初頭には東町御奉行所の北辺をほんの少しだけれどかすっているようだ。同人誌即売会もいいけれど、大塩平八郎の乱の起こった江戸期の大阪に思いを馳せる旅もいいのではないか。
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by suikageiju | 2012-09-24 23:02 | 大阪 | Trackback | Comments(0)
蜜柑 いかるがつみき
出張先の大阪は中崎町、ブックス・ダンタリオンさんで購入した知古文庫、いかるがつみきさんの『蜜柑』。造本をされているのが知古つとむさんという方。そういえばこの二人組での別の本『コスモス』もダンタリオンさんに平積みされていたような気がする。帯のコピーが良かった。
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全段落「」で始まっているのも良いし、「」のあとに一文字下げないのも好き。きっとこういう話は余りにも鯨の人生から遠すぎた故に書かないけれど、もしこう生きられたら良かったな、と思う。あるいは人は人生から遠い故にその話を書くのかな。あなたの胸に蜜柑、空っぽの蜜柑を一つ。
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by suikageiju | 2012-09-18 20:02 | 感想 | Trackback | Comments(0)
名古屋コミティア41
昨夜、京都の久世橋通りを油小路へ向けて原動機付自転車で走っていたときのことだ。突然自分の臀の下から暴走族が鳴らすような爆音が聞こえてきた。歩道に乗り上げて車体を調べるとマフラーから伸びるエキゾーストパイプが断裂していた。夜の間は京都駅南口にある黒猫たちの住処に原付を隠匿し、鯨はと言えば君の夢が残してくれた周縁で眠っていた。午前四時に目を覚まし、国道一号線を山科方面へ爆音を立てて出立する。今朝、もし君が京都九条から三重四日市にかけてバイクの爆音を聞いたとしたらそれは鯨の《一つ目家鴨》号の鳴き声である。鈴鹿山脈を越えた鯨は、せっかくの日曜日にどこかへ出かけようとしていた四日市ホンダの店主をつかまえて、断裂した部分を金属管で中継してもらう。そのとき店主に言われたのが「あとで自分でマフラーパテを塗って補強しておいてね」だった。言われるがままに鯨は木曽三川を渡り名古屋市内のショッピングセンター・カーマでパテと耐水サンドペーパーを購入する。さてどこで塗ろうかと四日市前よりややおさまった排気音を鳴らしながら市内をさまよっていると、見つけたのが名古屋学院大学の北、堀川沿いにある名古屋国際会議場であった。その駐車場でエキゾーストパイプの金属管をパテで補強する。塗り終わったあと最低でも一時間は自然乾燥させないとならないと知り、暇を潰さねばならなくなった鯨はもしやと思い白鳥ホールへと赴いた。そこは名古屋コミティアの会場だった。
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名古屋コミティアははじめての参加だけれど意外に賑わっていた。もっと閑散としているイメージだったのだけれど。特に良い匂いのする女性が多かったような気がする。やたら人が集まっているスペースは東京コミティアの見本誌スペースだった。会場の片隅でネット放送などをやっていて、がんばっている名古屋と思った。以下の戦利品を手に名古屋を後にした。
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・『皐月寮のその理由』、高村渚、藍乃屋
 団扇をもらって会議場内をパタパタさせながら歩いていたら高校入試相談会の母子に「すごいねえ」と囁かれた。

・『惹~ひかれる~』、吉井葉蘭、原石堂
 「野外露出」の言葉に惹かれて購入した。

・『燕ノ巣』、つばめ綺譚社
 この雑誌の表紙の素朴さが良かったので手にとってみた。名古屋で活動していると思ったら社員は結構散らばっていた。サークル名がいいよね。***社ってところが。

・『六徳を探せ!』、風城国子智、WindingWind
 裏日本と言えばこの人だけれど結構どこのイベントにもいる印象がある。

・『虚構島紙媒体Vertigo』、すぎはらさん、虚構島
 眩暈を意味するエスペラント単語「vertiĝo」に似ていたので近寄ったらもらった。

・『すたんだっぷ!お試し読み』、猫文社
 「そういえば『言葉遊山 第六集』持っています」というところから鬼畜遊山チラシの由来まで教わった。

あとは咲祈さん(ルート零)のフリーペーパーをもらった。なんかこう空に消えていきそうな感性は病身には毒だと思い込んでいて、短いものを読みたいと考えたのだけれど、長いものにも挑戦しておいた方が良かったか。

ちなみに原付マフラーに塗って名古屋コミティア一般参加時間で自然乾燥させていたパテはうまくいかずエンジンをかけると三箇所くらい穴があいてしまった。なので、今こうして戦利品記事を書いてパテが自然乾燥するのを待っている。これからも体力の許す限り原付での地方同人誌即売会参加旅行をしたい。
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by suikageiju | 2012-09-16 15:08 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
本の杜2申込
かつて伝説の文芸作品オンリー同人誌即売会と呼ばれた「本の杜」の第二回が9月29日(土)に川崎市産業振興会館で開催されると聞き、追加募集期限である9月6日に慌てて申し込んで、その日のうちに参加費を振り込んだ。それで受付が完了されているのかどうかは14日以降でないと知り得ないけれど、もしかしたら参加できるのではと淡い期待を抱いてこの記事を書いている。どんなイベントになってしまうのか、西瓜鯨油社がどんな目に遭うのか今から楽しみである。狭い観測範囲内ではこの人が参加するらしい。

西瓜鯨油社は『物語群』を持って行く他、川崎市は首都圏といえども非東京なので地方同人誌即売会用の『flugas filozof'』(『賢者は飛ぶ』、地方版『ガリア女』)やこの本の杜2のために作製したこれまた地方同人誌即売会限定の『勃起不全機械β』という全文正字正仮名(旧字旧仮名)の新刊を持って行く。もちろん手持ちで。このイベントがたとえ存続しなくても9月29日には無事に開催しうるような状況になればいい、それだけを願っている。

【告知】
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by suikageiju | 2012-09-09 09:39 | テキレボ・本の杜 | Trackback | Comments(0)
コミティア101戦利品
 「本当はAKBと握手しに来たんだけれど、君でいいから握手してあげるよ」とあるブースで売子さんに言ったら「気持ち悪い」と言われた。これは、東京ビッグサイトでAKB48「1830m」劇場盤発売記念大握手会&写真会があるというので行ってみたら実は同じ会場で創作系同人誌即売会コミティアも開催していたというお話しではない。
 朝目覚めると少年憧憬社の栗山真太朗さんから「コミティアで西瓜鯨油社さんは出店もしくは委託など行われますでしょうか?」という内容のDMが来ているのに気づいた。「今回を最後に、しばらくコミティアは出たくないです。」とコミティア100時のブログ記事に書いたのにあまり周知されていないようだ。ただ栗山さんはその時はお互いに存在を知らなかったのだから無理もないことである。でも

コミティア100で委託受託関係にあった伊織さんは知っていてもいいと思った。サークル参加はしないけれど一般参加はするのでコミティア101会場である国際展示場に向かうべく、原動機付自転車に跨がってエンジンキーを回す。コミティアはサークル参加するより一般参加する方が好きだ。国道246号で東に向かい、三軒茶屋で雨に降られて雨具を着込んでから渋谷署前で青山通りに折れる。三宅坂で右折して皇居と国会議事堂の間を東に進み、日比谷・銀座・築地など東京の臓腑を中央突破。そのまま晴海通りを直進し勝鬨橋で隅田川を渡り、晴海大橋を渡ってさらに直進すれば東京ビッグサイト東棟屋外駐車場に突き当たる。
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写真は晴海大橋から見たお台場地区、曇天である。東棟屋外に突きあたったら正門の方へ右折し、左手に見えてくるTAXI入り口で入ってやや進んでから左手、中央ターミナルのりんかい線よりに原付やバイクの無料駐車場がある。巨大赤のこぎりを下の写真のような角度から見る場所にあるので、二輪乗りは是非コミケ以外で原付または二輪でのビッグサイト入りを試みてはいかがだろうか。
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国際展示場では48グループの握手会があるという事情もあり「ウナギイヌ」や「首里城」「ぽんこつ」などの刺繍入り特攻服を多く見かけた。鯨も山田菜々と握手したかった。それはさておき、会場では山口県から上京していた周南ボーイと出会う。この男、鯨の大学時代の友人であった赤羊と高校の同窓であり、今回はその赤羊とその妹羊の分も購入を頼まれてコミティアに来たとのこと。ちなみに赤羊は大学生だった鯨をコミティアに連行し、創作文芸の惨状を目にさせ、西瓜鯨油社発起のキッカケをつくった男でもある。昼にはその周南ボーイと東京ファッションタウンビル二階でもんじゃ焼きを食べ、彼と妹羊との婚約はいつになるのかなどを話の肴に談笑した。

【戦利品】
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『YOZAN 01』、23時高円寺
 やや強引とも言える勧誘に遭い、「幽霊って悲し気ですよね」「幽霊ですと!」「主人公はとんかつ屋をしていた父親の幽霊にあいまして、その父親はとある秘密を息子に伝えようとするんです」「あ、わかった秘伝のソースの配合を教えようというんだな」「ソースはそうなんですが、そのソースをこぼした……」という話をしているうちに買ってしまった本。

『アリス症候群(上)』、鈴木真吾、C-ROCK WORK
 代理人から買った本。ちなみに鯨は大視症 macropsia のほうの不思議の国のアリス症候群だった。

『美大生を落とす50の言葉』、美大生を落とす50の言葉制作チーム
 「ハチミツとクローバー」のせいはないけれど美大生って日本の学生社会のなかで特別な存在。音大生と医大生くらい棺桶までに成し遂げるべきことが決まっていそうでカッコイイ。でも美大生は「落とす」存在なのかなという疑問も。「落とす」のは医大生と藝大生じゃないのかな? という疑念をいだきつつ、鯨は妥協として多摩美に向かうとしようか。この本を携えて。

『在庫少女 文学的有翼人種』、黒居四季、mono-lib
 良い匂いがする本。同人漫画家の少年と同人小説家の少女という関係がいい。この難しいところは同人小説家の少年と同人漫画家の少女ではまったく別の話になってしまうところと思ったんだけれど、それもまた面白そう。

『ファレノプシスと依存症』、黒居四季、mono-lib
 この人は絵も描けるんだね。いいな。

『鉄道少女』、ヒロセアリサ冷亜暦
 待ちに待った鉄道小説。鉄道っていいよね、乗っていればいつのまにか遠くへ連れて行ってくれる。たとえば中央駅から知床斜里までは五日かかる。これを書いたのは「亜」の人、ブースに座っていたのは眼鏡がなかったような気がするので「暦」の人だろうか。鯨が買ったときに売子として座っていたのはいったい「ど」の人だったんだろう。
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by suikageiju | 2012-09-02 18:48 | COMITIA | Trackback | Comments(0)
人魚の来た街
人にこの本『人魚の来た街』を薦められたとき、サークル神無月に御逢いしましょうの説明よりもまず先に「冒頭二行がすごいんだ」と言われた。それでそこだけ読んでみたら本当にすごかった。
神田くんの彼女には、人魚の愛人ができたらしい。
神田くんはそれを、彼女からではなく猫から聞いた。

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国語の試験で「それ」が指し示すものを二十二文字で書きなさい、という問題がでてきそうだし、一行目の「彼女」と二行目の「彼女」とそれぞれ同じ用法で「彼女」の語が使われている例文を以下のなかから選びなさい、という問題もできそうだ。それで、この二行でもう完全詩なんだよね、最後まで読んでみるとわかるんだけれど。この二行で物語が出尽くされており、既に完成されているからあとの続く物語はすべて蛇足なんだよ。稲垣足穂で云えばこの二行は一千一秒物語の一節であって、あとに続く物語はこの二行の註に過ぎないんだ。論語で云うならこの二行が本文であとに続く物語は……。紀伊國屋書店の企画「ほんのまくら」でこの二行さえあれば一位を取れると思うよ。でも、筋はたいして面白くない。この本を読めばわかると思うんだけれど筋のおもしろさってやっぱり重要じゃないんだよね。言葉の使い方とか言い回しとか文体があって、それがおもしろければ本はそれでいいんだよ。本当に。そしてこの本は読むとちょっとだけ重力から自由になれる。
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by suikageiju | 2012-09-01 22:06 | 感想 | Trackback | Comments(0)