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図書館と文学フリマ
 書こうと思って何も書けないのは、ただ単に毎日書いていなくて躯と脳がなまって動かないのと、それを書くのに必要な数の書物を読んでいないからである。文学フリマなどの同人誌即売会で頒布される小説・物語でさえ、たいていは数冊から数十冊の土台の上で書かれているものだ。直接的な土台だけでその数である。間接的な土台ともなると数百冊、読ませるものを書ける作家の土台ともなれば数千冊へと広がるだろう。その土台は久保田輝氏の言う「地下水脈」の源泉である。巷間にある書店と古書店はそんな作家たちの執筆を援け、豊かな源泉を提供している。ただ、その書かれるべき小説・物語のただの一篇を書くのに必要な書物を書店や古書店で全て集めるためにさえ、ちょっとした時間と金銭が必要だ。けれど、その時間と金銭を節約する方法がある。図書館を使えばよいのだ。
 従来の西瓜鯨油社には専属の、使い勝手の良い、総合的な図書館がなかった。文学フリマ非公式ガイドブック編集委員会責任編集者の任期を満了(4期の制約)した鯨は、母校の卒業生団体に会費を納めてクレジットカードを作成、その大学図書館の510万点の蔵書を閲覧する権利を今月獲得した。たいていの本が開架で収蔵され日曜日も開館しているので、平日労働者にはありがたい。これで小説なんて戯れから離れ、〈歴史研究を基盤とする架空惑星の創造と人間関係の相対化〉、すなわち物語に本腰をいれて取り組むことができるだろう。
 下に東京在住の作家が利用できる図書館を羅列する。これらは実際に鯨が使ったことのある図書館で、上記のような手続きを経なくても入館できる図書館だ。

国立国会図書館(東京本館)蔵書数約2500万点
 NDL 言わずとも知れた永田町にある国立図書館。満18歳未満は入館できない。閉架なので読みたい本を狙い撃ちして読むのには良いけれど、関連する書籍をまとめて斜め読みするのには向かない。日曜日は開いていない。それと個人誌も読める。

東洋文庫 蔵書数95万点
 オンライン検索 駒込にある世界有数の東洋学専門図書館。高校生以下は閲覧室利用不可。アジアを舞台にした歴史小説、そしてファンタジー小説を書く作家には必須。ただ調べる地域についてのある程度の語学力は必要。でも閉架なので(以下国会図書館と同文)。日曜日は開いていない。友の会会員(入会金 ¥1,000 年会費 ¥5,000)になるといろいろ便利。

東京都立中央図書館 蔵書数185万点
 蔵書検索 南麻布にある国内最大の公立図書館。ここの長所は日曜日も開いていること。古い本は閉架。

 図書館は創作文芸、文学活動の命綱である。休日に行くべき図書館があるということ以上の幸福はない。
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by suikageiju | 2013-10-29 21:28 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
最初のブックエンドに出演した
 10月26日のことだ。文京区白山にある本屋さん、双子のライオン堂さんから発信されたラジオ番組「最初のブックエンド」に牟礼鯨が出演した。西瓜鯨油社の物語作家として、そして文学フリマ非公式ガイドブック編集委員会の責任編集者として。【動画URL(mp4)
 駒込の東洋文庫閲覧室で調べ物をしたあと白山通りを南下して30分弱で春日駅にたどり着いた。15時半に春日駅の地上出入り口で集まって、クロフネ3世さんが会場である双子のライオン堂まで連れて行ってくれると聞いていたからだ。15時28分くらいに待ち合わせ場所に着くとクロフネ3世さんと真乃晴花さんがいた。英国家庭教師っぽい眼鏡女子の真乃さんは第一観覧者である。その後15時30分を過ぎて「恋と童貞」の朝倉氏、文学フリマ事務局の望月代表が現れたので会場へ移動した。
 双子のライオン堂さんは富士見湯という銭湯の近くにある。そこで店長さん、BOOK SHOP LOVERの和氣さん、アナログゲーム倶楽部『獅遊』のKさん、プロデューサーのだいあっとさん、そして橋本さんが鯨たちを待ち受けていた。店の奥にある畳の間を囲み自己紹介と名刺交換をしていると山本清風さんと小泉哉女さんが加わった。ラジオ放送進行のあらましが書かれたA4の紙を下地にスタッフさんとともに番組の企画と構成を練る。このとき、スタッフとゲストがともに打ち解けることができた。それから軽食をとりながら文学フリマ、タトホン、本の杜、コミティア創作文芸嶋、そしてテキレボについて望月代表を中心に談笑した。
 18時20分ごろからマイクテストのために、会場である本屋さん店舗部分に移動する。本棚と本棚の狭間に長テーブルを置いてお互いの肩をぶつけるほどに詰めて座った。鯨の左には望月代表、右には山本清風さん、正面には朝倉氏が座った。緊張のためかゲストたちは紙コップに注がれたミネラルウォーターを頻繁に口に運びながらON AIRを待った。
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 そして放送開始である。第1部は自己紹介と告知のあと、望月代表による文学フリマの紹介、そしていわゆる評論サークルの話をした。そこで文学フリマ非公式ガイドブックとして牟礼鯨も沿革や無名作家を評価する喜びについて話した。BOOK SHOP LOVERで池袋の天狼院書店さんの紹介が終わると1分間の休憩時間があった。そのとき、扉が開き店外で待っていた最高責任編集者・高村暦女史が入店した。女史は第二観覧者である。第2部は創作サークルが小説を書くということについて、本をつくるということについてそれぞれの考えを話した。
 そして20時を少し回ったときに放送が終わった。あとから聴いてみるとゲストのうち望月代表の声が一番聴き取りやすかった。すぐにはどうにもならない声質は別として、たとえば話の最後はわかりやすい単語を出してまとめる(たとえば「ビジランテ」「全身逆鱗人間」など)、もしくは断定口調で締める、といったことに気を配るよう反省しこれからの声の活動を考えていきたい。以下はTwitterのタイムラインで拾えた視聴者さんと視聴し忘れた方の声である。











 今回の放送は良い放送だったと思う。もちろんこれは機材がある程度そろっている放送の環境を知っていることによる自己暗示としての感想だろう。けれどすっかり気をよくした鯨は音声だけで表現することに興味を持った。それは演劇とも違う、身体表現を消した、言葉を声に乗せる表現への興味である。それはよく考えた人だけに伝わる物語の技法とは違う、ただ単に伝えたいことをそのまま「伝える」という技術を修練することである。だから今回の「最初のブックエンド」に出演させていただいたことをきっかけに、あのような本格的な放送まではいかなくてもユーストや生放送を積極的にやっていきたいという思いを抱いた。この思いが鯨の大きな財産となるだろう。
 放送後にドミノピザを頼んでビールを呷る打上げがあり、そこで望月代表から「何でもブログにしちゃうのはすごい」というお言葉をいただき、いちブロガーとしての精神を今に至るまで持ち続けて良かったと思った。
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by suikageiju | 2013-10-27 22:01 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
羊頭狗肉ではない本
 新刊『受取拒絶』の表紙は当初の予定では下のような感じだった。『南武枝線』が縦横であろうとするなら、『受取拒絶』は斜めであろうとする筈だった。
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 ある日、校閲をお願いしていた高村暦女史(非公式ガイドブック最高責任編集者と同一人物)に「表紙はこんな感じだ」と上のデータを見せたところ、「ぜひ私に表紙もやらせて欲しい」と懇願された。女史の表紙は幾何学的感性に訴えかけないと常々思っていたけれど、所詮表紙なんて読むときには革カヴァーで隠してしまう他の本との識別にしか用を為さない代物に過ぎない。それに「やらせて欲しい」とまで言われて断るのも忍びないと思い、女史に任せたところ下の表紙になった。
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 悪くない。しかしこれには罠があった。納品の際、女史から何個も画像ファイルが送られて来た。そのうち一番サイズの大きなファイルαは開けなかった。「これはダミーか」と思い、その開けないファイルαは無視した。そして納品されてからすぐにjpgファイルのうち、一番サイズの大きなファイルを印刷会社に入稿した。それからは非公式ガイドブックの作業をしたり、伊織さんに寄稿する話を書いたりして日々を過ごした。しかし、入稿から2週間ほどたったある日「表紙はどのファイルを入稿しましたか」と女史に訊かれ
「一番サイズの大きなjpgファイルを入稿した」
 と返答したところ、psdファイルで入稿するのが正解だ、と告げられた。つまり開くことができず「ダミーか」と思っていたファイルαが入稿すべきデータであったというのだ。今言うなよ、である。普段よく眠れる人も眠れない夜を過ごすことになるだろう。いつもイベントで「それでは、眠れない夜を」と女史に言っていたことの意趣返しなのであろうか。こんな非道はいつぞやのタトホンで冷亜暦というサークルに世田谷本と騙されて全然世田谷と関係のない合同誌を買わされて以来のことだ。
「どんな画質になるんだ?」
 と訊いたところ「少し暗くなります」と返ってきたので安堵した。暗くなる分には問題ない。それに表紙に瑕疵があった方が巷にあるような羊頭狗肉本になるよりは良いし、西瓜鯨油社の本を買う人にマンガ風の絵を厭う人はいても表紙を気にする人はいないだろう。しかし当日ブースで『受取拒絶』を手に取って、少し暗いなと感じたら、どうか高村暦女史の腹黒さが本から光を奪ったのだと思ってあげて欲しい。
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by suikageiju | 2013-10-24 08:06 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)
透明な存在になる方法
 タトホンの打上げで真乃晴花さんのお腹を触る機会があった。浜松町のギンダコハイボール横丁で、泥酔した佐藤さんが急に真乃さんのお腹を触りだしたので便乗して鯨も触ったのだ。服の上から触ったのに自分の掌が濡れるのを感じるやわらかさに禁忌と文学を同時に得て、自分は透明な存在になった。

『コルキータ』牟礼 鯨さん|セルフパブリッシングで注目の、あの作家に聞く

 10月11日夕刻、dotPlaceさんに牟礼鯨のインタビュー記事が掲載された。1週間前に話を戴いたとき、所属をnumabooksと名乗られていて、何のことか分からず、調べたら、下北沢にある本屋B&Bの共同プロデューサーである内沼晋太郎氏のレーベルであった。ここまで言ってピンとこない人は「このダイレクト出版がすごい!2013」を参照せよ。本屋B&Bは古書ビビビに赴いた帰りにたいてい立ち寄る書店だったので快諾した。他にもこんな方がインタビューされていた。
 鯨が質問事項に対しどんなことを答えたかを下に抜粋する。
音痴です。/ふとまばゆい光と共に「コルキータを買った男は四十日で死んだ」という言葉が脳を貫きました。/「常に変化する書物」が実現されているのです。/生きている人が一冊の書物である事実を見逃しがちです。/前近代の交易における人類の態度からその時代と地域における対人関係を探求していきたいですね。/作家性は〈編集者〉に宿るからです。/そこでの編集者仲間は作家で、たいていワルです。 インタビュー記事本文より

 またインタビューと言えば文芸座標の久保田輝氏の記事もある。これは鯨が深夜の東名高速で車を転がして名古屋へ赴いて、伏見ミリオン座の併設カフェで執り行われた面談を文字に起こしたものだ。インタビュアに素人感が満載である。



 前述のインタビュー記事よりも長いのでこれも抜粋する。
普通、授業期間って200日もないじゃないですか? だから200頁で終わるんですけど、その年の「日直日誌」は1000頁になってた。/俺は、少なくとも半年は「エスペラント」を学習して、その後に他の言語に移るのが筋じゃないのかと思っています。/「世界図書館」と対比される「完全なる書物」という概念があります。/基本的に「主題」は一回全部書かないと見えてこないものなんです。/いわば『南武枝線』とは、そのようなローカルな個人の想いと、社会的な正当性の対立を描いた作品です。

 インタビューは、質問に100%答えようとするのではなく、自分が言いたいポイントを決めてそれを答えていければ楽しい。

 2つのインタビュー記事を読んでいて、段々と自分が透明になっていく感覚がある。それは真乃晴花さんのお腹を触ったときの感覚と似ている。それは誰も、鯨自身でさえ、自分という存在を見ていないし、言及してもいないということ。もちろん鯨自身について描写している部分もあるが、それは、時間と空間の限定を解除した主題のために使われる単なる材料として、なのだ。作家は普遍性という大きな海に浮ぶ一隻の舟に過ぎず、文章はその舟のたてた波紋や航跡でしかなくて、そして舟はどこにも見えない。
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by suikageiju | 2013-10-12 09:35 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
タトホン8報告
 タトホンが終わった。タトホン8が終わっただけではなく、タトホンそのものが終わった。浜松町でタトホンが開催されるのが当たり前だった3年間で、これからもそんな当たり前を繰り返しながら人生を送るのだと勝手に思っていた。でも未来は違った。タトホンが終わる。未来にタトホンはもうない。主催のテツイヌさんはこの「タトホン」という作品に終止符を打った。作家なら作品のどこに終止符を打つべきか迷った経験くらいあるだろう。テツイヌさんはその決断を下したのだ。
このイベントは「作品」として作られました
作品には活きがありタイミングがあります
非営利作品として人気が有るから無理やり続けることや不人気だからと打ち切ることを是としません
作品に在るべきタイミングで在るべき事が生まれるだけです
それが喜劇であれ悲劇であれ
終了の言葉

 2010年3月14日、黄色い菜の花が咲き乱れる頃に訪れたタトホン4をふと思い出す。そのとき、鯨は佐藤さんや秋山真琴と出会った。そして別のタトホンで高村暦女史と出会った。あるタトホンではアリスがいた。タトホンはひとりの人間と真っ正面から向きあえるイベントだった。このことの理由として、タトホンが確固たる同人誌即売会管理システムによって運営されるイベントではなく、テツイヌさんという人間味あふれる主催を参加者が人間として最低限の力を発揮して補助していく前提がこのタトホンにあるからだと鯨は考える。タトホンは人間の集団なのだ。
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 浜松町駅を降り都立産業貿易センタービルにたどりつくと既に長蛇の列ができていた。最後のタトホンを見ようと訪れた一般待機列か! タトホンの終焉をこんなに多くの人が祝ってくれるのか! と思ったら5階で開催されるまきまき18というローゼンメイデンの即売会の列だった。
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 2階展示室の入口はガラスで覆われて見通しが良い。タトホン8は、いつものようにサークル参加者が一般待機列を偽装して、11時にまったりと開場した。最初はとまどったこの偽装一般待機列の習慣も今ではすっかり自明のものとなっていた。西瓜鯨油社ブースの隣では佐藤さんがクイズ文体ドン!の準備をしていた。開場後の会場内はTAT-QUESTに参加する人や立ち読みをする人、他サークルに挨拶する人で賑わった。
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サークルすぐろく
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クイズ文体ドン!の衝立
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休憩所。珈琲や緑茶を飲める。
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 コピー紙ラヂヲはいつもより発行回数が多かったと思う。これも多忙なテツイヌさんに代わり、高村暦女史、山川夜高さん、伊藤なむあひ君、みすてーさんが編集や印刷の作業をしたからだろう。終わりつつあるタトホンに「ありがとう」「さようなら」と呼びかけるコメントが目立った。
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 クイズ文体ドン!の結果発表については佐藤さんに任せるとして、鯨の解答である。二番は佐藤さん、四番の「字数オーバー」は山本清風さんというのはすぐに分かったけれど、一番の「コックピット」で青波零也さんを連想してしまい、五番に真乃晴花としたけれど承知の通り外れてしまった。全問正解者はいなかったと聴く。それでも三番を牟礼鯨と正答する人は多かったと都産貿前の解散集会で聴いた。文体はマンガの絵柄のようなもの。文体でよく覚えられていることは作家としてありがたいことだ。こういった参加者が立ち上げた企画に参加してみるのもタトホンの醍醐味である。
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 15時にタトホンが終わって片づけをしたあと15時半からお茶会である。立ち食いしながら双子のライオン堂「最初のブックエンド」のプロデューサーやテキレボの連中、青波零也一派や真乃晴花さんと談笑した。その後、ギンダコハイボール横丁で打ち上げをしたあと、ビックエコーで歌った。テツイヌさんが体調不良で打ち上げに参加できなかったのは残念だった。ビッグエコーでは鈴木真吾さんと佐藤さんが筋肉少女帯を熱唱し、勝手に意気投合していた。
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 タトホンは数百部も本が捌けるわけではないし、数千人の来場者があるような大きなイベントでもない。でもマイナーなジャンルのガレージキット作家さんや特殊な分野で活動しているマンガ家と出会える貴重な場である。それにタトホンは佐藤さんも言っていたように人生に刻まれるイベントだ。鯨がもし今後岐路に立たされて人生を振り返るとしてもタトホンに触れずに語るのは不可能だろう。
 最後に、こんな素晴らしいイベントをつくってきてくれたテツイヌさん、そして参加者のみなさんに喝采と拍手とを捧げる。おつかれさまでした。
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by suikageiju | 2013-10-07 00:59 | タトホン | Trackback | Comments(2)
タトホン8
 10/6(日)都立産業貿易センター(浜松町館)2Fで開催されるタトホン8に西瓜鯨油社は参加する。
 今回のタトホンには下のようなイベント内企画があるらしい。
 ・冒険型スタンプラリー「TAT-QUEST」
 ・クイズ・文体ドン!

 あと久保田輝氏の文芸座標(マイナー文学者紹介)牟礼鯨インタビュー記事が掲載されはじめている。編集が雑だけど読んでね!


【配置場所】
 A-1b

【頒布物】
・『昔鯨類』(58頁)、牟礼鯨
 詩歌でもなく、物語でもなく、反吐の出る言葉を束ねた本。
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・『オルカ』(108頁)、牟礼鯨
 孤独な惑星における最後の少女、オルカ。彼女を守るは三百の去勢旅団。性交を望むは三億の残存人類。謎かけに答えられれば性交。答えられなければ無惨な死。欺き合い騙し合い殺し合いながら、男たちは誇り高き戦死を遂げる、人類史を明日へと繋ぐため。
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・『flugas filozof'』(賢者は飛ぶ、128頁)、牟礼鯨
 9篇の卑猥短篇集。かつて、ミソジニー中毒文学と呼ばれたジャンルに属する詩的短篇群。
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・『文学フリマ非公式ガイドブック』第二版と第三版、委託
 第一版を第十四回文学フリマで146部売り上げ、総入替された第二版は第十五回文学フリマで157部売り上げた非公式ガイドブック。その第二版とまた全て入替えた第三版。7人の編集委員が文学フリマで売られているおもしろい創作文芸誌を真剣に選出した素人と玄人のための創作文芸えらび指南書。佐藤さん追悼頒布!

【備考】
・「西瓜鯨油社」は「すいかげいゆしゃ」、「牟礼鯨」は「むれ くじら」と読みます。
・とりあえず「西瓜鯨油社宣言」と「会社案内」をお読み下さい。
・事前に質問などがございましたら「murekujira◎gmail.com」(◎→@)やコメントまで。
・小便もしくは尿意に対する強迫観念があるのでよくトイレに行きます。鯨不在の場合は待っていてください。もしくはAmazon Kindleストアでショッピングして待っていて下さい。
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by suikageiju | 2013-10-01 21:02 | タトホン | Trackback | Comments(0)
受取拒絶
――君の物語を誰かが受け取るとでも思ったの?

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返事の来ない手紙を78通投函し続けた男がやっと受け取った返事は「受取拒絶」だった。
彼はその返事をどのように愛したのか?
そして彼はいかにして自分を痛めつけたのか?
反人間主義の文学結社による最新刊、『受取拒絶』。

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 日本郵便には「受取拒絶」という制度がある。本来は企業からのダイレクトメールや架空請求、料金不足などの迷惑な未開封郵便物を、受取人が受け取らないようにできる制度であるが、実際は知人や友人や恋人から送られてきた郵便物も「迷惑だ」として受取拒絶にすることができる。
 面白い点は文面を書いたのは差出人で、その文面を受取拒絶の制度上読めない受取人がその感情により、その郵便物の配達関係を断ち切ることができる点である。読めないのにどうしてその郵便物について感情を持ち得るのだろうか? 鯨には不思議でならない。なのでこの本を書いた。第十七回文学フリマにて新刊として頒布する。

【泉由良さんの声入り】


【声なし】


澤田彩香登場作品一覧
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by suikageiju | 2013-10-01 10:01 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)