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卒塔婆百夜
 化野の卒塔婆語りの夜はふけて水子も踊る日境越えよ。さて兎角毒苺團女主人伊織さんよりこの企画へと招かれたのはいつであったのか。「それは確か」と振り返ること第十八回文学フリマ。訪れたブース、「鯨さんもどうですか?」そう訊かれ不覚にも見下したるは超巨乳。乳のデカさは心の寛さ。そんなこと、知ってか知らずか「やりましょう」返事したのが運の尽き。ここにこうして怖い話を書く羽目に。子供のころに流行っていた怪談話思い出す。夜の学校、トイレの花子、ハニワ太郎に風呂場の影と、トイレに行けぬ夜を重ね、怖い話は葬りましたよあの丘に。
 ひと様を怖がらすより楽します、そう心がけ生きてきた。だから怖さの心理解析おぼつかず。見よう見まねで書き出した。怖いのか怖くないのか分からずも、夜めいた想像力は何物も恐怖へ変える効能があり。カタカタと揺れるPC、鳴る鍵盤の子守歌。
 この企画、百夜続くと人は言う。百夜目は大阪の文学フリマにあたるという。さて最終夜どうなりますかお楽しみ。

卒塔婆Carnival
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by suikageiju | 2014-06-21 23:59 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
古書ビビビに俳句誌を納品
 古書ビビビさんは下北沢の茶沢通り沿い、ザ・スズナリ近くにある古本屋さんだ。そこへ逃避癖のための句誌</haiku id="01">を納品した。「普段散文を書いている首都圏の作家」による俳句71句と掌篇9篇、それと墓碑銘を収録した句誌、その創刊号だ。在庫がある限り下北沢で購入できる。
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 鯨お手製ポップとともに。

 句誌に寄稿していただいた栗山真太朗さん、高村暦さん、山本清風さんはいずれも著作を古書ビビビに委託している。彼らの本を買うついでに句誌も手に取って欲しい。句誌を手に取るついでに彼らの本も手に取って欲しい。
 その他この句誌には霜月みつかさん、鳥久保咲人さん、太田和彦さんから寄稿をいただいた。
 俳句は短詩であり言葉数は少ないんだけれど、そのかわり言葉ひとつひとつが大きな意味を持ってくる。たった十七音が長篇一万枚に匹敵する情報量を持つこともある。定型詩の面白さをこの句誌で分かってくれたら嬉しいね。








 2014年9月に堺市北区中百舌鳥で開催される第二回文学フリマ大阪へもこの句誌を持っていきます。

 徳川龍之介店長原作、齋藤裕之介さん作画のマンガ『トーキョー・ベイ』も販売中。タモリが怪獣と戦うよ。

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by suikageiju | 2014-06-15 10:02 | 古書ビビビ | Trackback | Comments(0)
三文会
 目覚まし時計を使わず午前5時に起きた。ぼんやりとした頭をかかえて小田急線と大江戸線に揺られ東京大学本郷キャンパス正門前の喫茶店モンテベルデへ赴き、三文会という朝会に参加した。午前7時半の開店直後に3~4人が集い、午前7時50分に会がはじまったときには9人、途中で来られた方を含めて11人の前で、「文学を手段として少女とつきあう方法」と題して個人文芸について、文学フリマについて、福岡ポエイチや本の杜やText Revolutionsや密林社について、プロットについて、小説と物語について1時間強話した。
三文会への参加ははじめてです。2013年9月28日に千駄木のカフェ・ブーサンゴで隣席に座っていた吉立さんと知り合い、第十八回文学フリマで彼と再会したことでこの会に招かれました。あるいは勝手にそうだと考えています。

 と三文会のブログで書いたように三文会への参加は全くはじめてだ。よくは知らない、そして同じ経験と知識を共有しない人の前で話すのはとても緊張する。それは内輪の会合などでは得られない感覚だ。でも福岡ポエイチで会った森井さんが福岡ポエトリーでのオープンマイクの経験を根拠に「人前で話すことで自分に緊張と試練を与えるのは大事だ」みたいなことを言っていたので、その言葉を守り札として緊張を楽しめた。そして勉強になった。参加者のうち文学フリマを知っている人は11人中5人、そして半分くらいが東大理系の学生さんだった。
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 まず一分間スピーチということで「もしあなたが25歳男性で童貞だとしたら、女の子とつき合うためにどのような戦略をたてるか?」というテーマで参加者に話してもらった。身だしなみや誘うために店を調べるといった戦術論、本当につき合いたいのか、つきあってどうなるのかを考える、あきらめる。自我を捨てる、文学作品を読みロマンチックな言葉を習得する、自分に自信をつける。所属するコミュニティを変えるなどの意見が出たなかで女性からの「逆に25歳童貞はアピールになる」という意見は勉強になった人も多いと思う。鯨も勉強させていただいた。あとで聴いたら25歳で童貞だった男性と結婚された女性もいた。この世界に希望を持てた。
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 それからはA3資料と西瓜鯨油社宣言をまわして下のスライドを流しながら話していった。
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 過去動画を見ると結構頻繁に質問が出ていたのだけれど、今回は少なかった。やや早口で話したこと、60分の発表なのに読込みが甘くスライドを約60枚も用意したこと、そしてテーマを詰め込み過ぎたことが原因だろう。実はこの話をいただいたのは6月2日であり、6月11日まで9日間。そのうち3日間は福岡ポエイチに費やしたので実質6日しか準備期間がなかった。しかしそれは言い訳にはならないので今回の経験を次に生かしたい。内容よりも、言葉を区切ってゆっくり話すの大事。
 この三文会のように、イベントの宣伝とか内輪向けだけではなく、個人文芸作家たちが文学フリマなどイベントの枠を越えて話す機会が増えれば良いと思う。朝食のお膳もおいしかった。
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過去動画
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by suikageiju | 2014-06-11 11:39 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
第3回福岡ポエイチ報告
「書いている文章とは違う人ですね」と二度言われ。

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 6月7日(土)と8日(日)に、福岡県福岡市博多区の冷泉荘で第3回福岡ポエイチが開催され、西瓜鯨油社は両日ともに参加した。福岡ポエイチは第1回から計3回5日間開催され弊社はその全日程に参加している。それほどまでに牟礼鯨は福岡ポエイチが好きなのだ。殺伐かつ軽薄な人間どもの集いである文学フリマにはない、福岡ポエイチの家族的で和やかな雰囲気が好きなのだ。今回は小説や物語だけでなく、文学フリマなどに参加する作家7人の俳句・掌編・墓碑銘を収録した句誌を頒布した。でも俳句はジャンルとして所謂「詩」ではなかったみたい。それでも11月には次号を刊行する予定だ。俳句から「逃避癖の言葉」としての徘句へ、首都圏からはるか成層圏へ。
詩人「俳句はよくわからなくて」

 福岡ポエイチでは他にも20余のブースがあり毎日100人をこえる来場者があった。ブースには将棋文芸誌や自由律俳句誌、小説、統合失調症の本、高橋しか登場しない歌集、精神科病院の歌集、現代アジア社会を描いた小説、詩集と詩集と歌集と歌集が頒布されていた。そして数人の美女と美少女がいた。無名な詩人が吐いた言葉でも有名な詩人のこさえた言葉でもかまわない、ただ言葉を欲している人がいてそれに見合った詩句が置いてあり、買える。そんな幸福な市場が福岡市の博多川端にある。
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 福岡ポエイチは実行委員会とサークルと来場者とゲストの距離が近い。文学フリマ程度で「内輪」とか「文壇」とか発言する気負いが気恥ずかしくなるくらいに。でも福岡ポエイチには大塚英志がいない。だから詩壇と歌壇とオフ会が入り乱れた福岡ポエイチはこのままであるべきだし、このままで楽しめる。第4回からゲストパフォーマンスだけではないサークル参加者オープンマイクが始まることを期待している。
 1日目は打ち上げに参加せず、仮眠後に薬院大通のRead cafeへ赴いて福岡の地方出版事情に触れた。2日目には詩人たちとの打ち上げに参加した。長卓の端っこ喫煙者集団のなかにいて、夏野さんや三角さんやとある患者さんや森井さんや1984年生まれの高森先生や1983年生まれの売り子さんと駄弁っていた。その打ち上げ後には森井御大と明治通り沿いのブルックリンパーラーに入って文学フリマや小柳日向などについて話したあと、中津へ帰る御大を中洲川端駅で見送った。
ヒモとなったり親の脛をかじったりしながら文学活動を続けていく。それが現代文芸の一つのゴールなのかもしれないな。

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 福岡ポエイチ後の6月9日には福岡アジア美術館を訪れ常設展ギャラリーで2日目のゲスト三角みづ紀さんに遇い、中洲ぜんざいを食べたあと福岡空港へ向かった。去年と同じく保安検査場でひっかかりカッターナイフだけ入れた段ボールを預けた。そして遅延した飛行機で東京に帰る。
 この福岡行で有益な情報を仕入れることができたので2015年初頭までの西瓜鯨油社の方向性が決まった。そのことだけでも有意義な遠征であった。
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by suikageiju | 2014-06-09 23:01 | 福岡 | Trackback | Comments(0)