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第4回福岡ポエイチ
高浜虚子は九州へ来ると巨大になった。〈天の川の下に天智天皇と臣虚子と〉を作ったのは太宰府である。また九州の女をよく見ている。小倉では〈落椿投げて暖炉の火の上に〉の句で橋本多佳子を俳句の世界に誘った。そんな文学と女の住まう島九州は福岡の博多で6月の定例行事、福岡ポエイチが開催される。

2015年6月6日(土)と7日(日)の両日12時-17時、福岡市は中洲川端駅近くにある冷泉荘(福岡市博多区上川端町9−35)で開催される第4回福岡ポエイチに、西瓜鯨油社は参加しない。しかし牟礼鯨は福岡へ遊びに行く。

というのも、かの精霊的肉体を持つ文学地母神=小柳日向命が主宰する日表造形社の詩誌『二日酔いのモナムール』に詩と俳句と自由律俳句を寄稿したのだ。その詩誌は6日と7日の両日、a-8「大坂文庫」にて販売される。

この詩誌『二日酔いのモナムール』は地母神が集めた5人の作家が参加している。彼らを世代で分けると以下のようになる。

第一世代 森井聖大(大分県)
第二世代 牟礼鯨(東京都)、泉由良(台湾)
第三世代 上住断靭(大阪府)、小柳日向(福岡県)

どんな作品が集まったのかは知らない。だが創作文芸界隈でよくあるような公募ではなく、小柳日向命が自ら作家を選び編集した。その行為に一つの明確な神慮があるだろう。たぶん、文学を楽しめ、と言っているに違いない。

作家の言葉を、ボクサーの拳のような凶器だと恐れる者は言葉を知らぬがゆえに恐れている。彼らは嘘を知らず、ゆえに言葉を知ることなく、文学を恐れ、文学に背を向け、文学に門戸を閉ざし、文学に敗北する。福岡の地には言葉を楽しみ、文学に親しめる者らが集うだろう。福岡ポエイチの当日、会場となる冷泉荘には私服警官はひとりもいない。なぜなら福岡ポエイチは詩人どものイベントであり、言葉を知るものが司るからだ。言葉と文学に警察は不要である。なぜなら言葉自身が作家と詩人を律し、同時に欺くからだ。そのことを信じることができない者は文学から去る他ない。

福岡では言葉と文学、そして地母神を楽しもう。



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by suikageiju | 2015-05-25 10:34 | 福岡 | Trackback | Comments(0)
寄稿分の感想など















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by suikageiju | 2015-05-18 17:00 | 弊社発行物 | Trackback | Comments(0)
第二十回文学フリマ東京
 5月4日に開催される第二十回文学フリマ東京で新しく販売される4種の本に牟礼鯨は寄稿した。他にも過去に寄稿した本も売られているんじゃないのかな。過去寄稿は過去記事をさかのぼってもらうとして、新しく出る本について紹介する。



もっと新しい歴史教科書 世界史C

 まずはこれ。何かの打ち上げが歌舞伎町の海峡で催されそこで同席した唐橋女史に誘われ寄稿した世界史アンソロジー。もともと大学時代にイスラーム史を専攻しており、ラテンアメリカの知識もあったので一部作品の校正も担当した。文化史の寄稿が少ないんじゃないかと勝手に推測し、飲料史か遊戯史かと考え後者を寄稿した。「四品系棋」をシフォンケーキと読むのは当て字である。たぶん文学フリマ会場のD-01で買えるはず。
 ざっと全体を読んだところ栗山真太朗の「エノラ・ゲイの息子」がよく書けている。



文学フリマガイドブック

 次に文学フリマガイドブック第7号へ推薦文を寄稿した。寄稿しておいて何だし非公式時代の責任編集者だった癖に無責任なと詰られるだろうが、文学フリマガイドブックは公式化して闘争心と気概を失った。すでに言及されている問題だが、推薦者や評定者を集めているときに「まだまだ数が足りていない」などと呟いている。公式化したからそれだけで信用されるガイドブックになれるだなんて勘違いするなよ。ガイドブックなのだからハッタリでも構わないから衆生を導いてやる位の態度が必要なんだ。傲慢さが文学的信用を呼ぶんだ。弁舌爽やかでふにゃふにゃ〜んとした人気者ではいけない、悪態と醜聞を愛せ。ただ今は文学フリマ事務局そのものが文学のイベント主催者なのに創造性と好奇心の欠けた“事なかれ主義”かつ権威主義に陥っている。web申込をした参加者の個人情報を利用範囲を超えて濫用し、警察を呼ぶようにもなった。文学フリマガイドブックの凋落もその一端なのかもしれない。でも鯨が寄稿したから買ってね。文学フリマ会場のイ-03で買えるはず。


7文字でつながる連作超短編を書こう!2015

 そして人数で言えばこれ。思い返せば文学フリマ金沢における牟礼鯨追放劇は去年9月第二回文学フリマ大阪後の難波におけるゴタゴタに端緒が開いていたのかもしれない。ミナミの酒場にて既に、事務局に小判鮫のように寄生したい権威主義的人間群と、純粋に文学と作品を愛する人間群の間で亀裂が生じていたのだ。
その難波にて秋山真琴が「7文字だけ引きつけばいいから俳句もオッケー。鯨も参加してね」とか言う。「何のことだ?」と訊けば7文字でつながる短篇集を作るだのどーたらこーたら。それが9月のことで10月に送られてきた前走者4人の寄稿を読むとみんな短篇小説を書いていて俳句はおろか短歌もない。あれ? と疑ったけれど主催の秋山真琴が難波で「俳句でオッケー」と言っていたのだし、まだ4人しか書いていないのだから問題はないと鯨は俳句を送った。ところが蓋を開けてみたら50人くらいいる参加者のうち俳句で書いていたのは鯨だけだった。これにはさすがの鯨も腰が砕けた。しかし別回路で考えれば他の寄稿者は一人につき1つのストーリーだが、鯨は16のストーリーで構成された血族の秘史を寄稿できたのだ。文学フリマ会場のイ01-02と他のブースで買えるはず。


俳句と超短編vol.1

 最後に忘れちゃいけないこれ。7文字企画の前走者である櫛木千尋さんに招かれて俳句と超短編の本に寄稿した。櫛木さんの短篇を鯨が俳句で繋いだという縁である。確かに俳句も超短編も省略によって生じた余白を読者に委ねる文芸という点では類似している。だが違いはある。今回「怪」というテーマを与えられた。短篇なら怪と作者が思うものを書けばよいけれど、俳句は作者が怪と思ったものを書けばよいだけではなく、大概のひとが怪と読み取りうる装置を十七文字のなかに的確に仕掛けなければならない。俳句と超短編の違いを楽しめる一冊となっているだろう。こちらは文学フリマ会場のE-50で買えるはず。


 以上が5月4日に平和島の流通センターで開催される第二十回文学フリマ東京で手に取れる本の一覧だ。4冊とも君の戦利品としてくれ。

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by suikageiju | 2015-05-04 11:00 | 文学フリマ | Trackback | Comments(0)